指導計画の作成

 

各学年においては,年間を通して,各分野におよそ同程度の授業時数を配当すること。その際,各分野間及び各項目間の関連を十分考慮して,各分野の特徴的な見方や考え方が互いに補い合って育成されるようにする。

 

<基本的な手順>

@ 学校や生徒の実態に即し教育的な考慮が行き届いた綿密な指導計画を作成するため,各分野の目標や内容を具体的に検討し,基礎的・基本的な内容を明確に把握する。

A 各分野の特徴的な見方や考え方及び各学習項目における科学的な概念の形成上での位置付けを明らかにする。

B 各分野間及び各項目間の関連を図るとともに,小学校や高等学校の学習指導要領との関連にも留意し,内容の理解や科学的な概念の形成及び自然の事物・現象を科学的に探究する能力の基礎や態度が育成されるようにする。

C 自然や生命に対する畏敬の念,自然環境の保全に寄与する態度についても各分野や各項目間の関連を十分考慮し,各分野の特徴的な見方や考え方が互いに補い合って無理なく育成されるように計画する。

D 3年間を見通した計画,年間計画,大項目・中項目などの計画及び1単位時間の計画などのいずれの計画においても,自然の事物・現象に対する直接経験を重視することや,生徒の主体的な学習となるような配慮及び生徒の個人差に対応できるよう配慮する。

 

<配慮すること>

○ 生徒の観察,実験及びこれらを基にした主体的で探究的な活動が十分行えるようにする。

○ 従前のように,生徒の学習状況についての評価を指導計画の中に位置付ける。

○ 授業時数については,年間を通して各分野におよそ同程度の授業時数を配当する。

○ 各学校の実態に応じて弾力的な年間指導計画にする。

○ 内容が過度に高度で抽象的なものにならないよう留意する。

○ 各学年で扱う内容に関して十分な検討を行い,3学年間を見通した綿密な指導計画にする。

○ 第1分野(7)のウと第2分野(7)のウについては,それまでの第1分野,第2分野の学習の成果を生かして総合的に扱うため,第1分野と第2分野を区別することなく一括して実施する。