地球温暖化,外来種(自然環境の調査と環境保全) 

【ねらい】

動植物の生態,大気の状態,河川や湖沼の水質などを調べる活動を行い,その観察結果や資料を基に,人間の活動などの様々な要因が自然界のつり合いに影響を与えていることについて理解させ,自然環境を保全することの重要性を認識させる。

【留意事項】

○ 生物が,光,温度,水,大気,土壌などに依存していることを予め理解させておく。

○ 自然界のつり合いに影響を与えていることがとらえやすい事物・現象を取り上げる。

○ 学校や地域,生徒の実態などに応じて自然と人間のかかわり方が考察しやすい事例を取り上げる。

【授業展開のポイント】

動植物の生態,大気,河川や湖沼の水質など,第2分野の学習内容に関連した身近なものについて調査させる。

@ 異なる土壌での植物の成長についての比較調査,土壌動物の調査,水生生物や干潟の生物の調査。

A 大気中の二酸化炭素濃度の調査,大気汚染の調査,河川の水質の調査。

B 予め標本を集めたり,写真を撮ったりしておくなどの工夫をするとともに,記録,資料,標本などを活用する。

C 土地の開発や資源の利用が自然の状態に影響を与えていることや環境の変化によって湿原が林へと移行する例などを取り上げ,人間の活動や自然環境の変化が自然界のつり合いに影響を与えていることを理解させる。その際,地球温暖化や外来種について触れる。

D 飛行機や人工衛星からのデータ,博物館の資料などを活用して,自然環境の時間的変化などを考察したり,身近な自然環境を他の地域と比較し広い地域の自然環境について考察したりする学習に発展させる。

 

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