「エネルギー」,「粒子」,「生命」,「地球」などを柱とした学習内容の構成は,どのようになっているか。

 

教育課程実施状況調査の結果などから,次の例に示すような課題が指摘されている。

〔例1〕 沈殿ができる前後の質量変化に関する正答率が小5よりも中2が低くなっている。

〔例2〕 状態変化で体積が増加すると質量も増加するという誤った概念を持ち続けている。

 

これらの課題を解決するため,今回の改訂では,学習内容との系統性をより明確にすることで,小学校との接続に配慮する,個々の知識を結び付け正しい概念の形成を図ることなどを目指している。

そこで,小学校の学習内容が2つの区分に再構成された。

【小学校の学習内容の区分】

【中学校の学習内容の区分】

現行

A 生物とその環境

B 物質とエネルギー

C 地球と宇宙

A 物質・エネルギー

B 生命・地球

第1分野

第2分野

また,小・中学校の学習内容の系統性を整理した構成表が示された。学習指導要領解説−理科編−の1417ページには,それぞれの柱ごとの構成表が掲載されている。

 

【学習内容構成表へ】

第1分野「エネルギー」,「粒子」を柱とした学習内容

第2分野「生命」,「地球」を柱とした学習内容