仕事とエネルギー(仕事,仕事率) 

【観察,実験の内容】

〔仕事〕

物体を重力に逆らって持ち上げる仕事をさせる。

〔位置エネルギー〕

物体の高さや質量を変えて,斜面を下る物体の衝突実験を行う。

〔運動エネルギー〕

水平面上を動く物体の衝突実験を行う。

【ねらい】

〔仕事〕

物体に加えた力の大きさとその向きに動かした距離の積として仕事は定量的に定義できることを理解させる。

単位時間に行う仕事の量として仕事率を理解させる。

仕事の単位としてジュール(記号J)を用い,関連する単位や日常用いられる単位にも触れる。

てこや滑車などを挙げながら,道具を用いて仕事をするとき,加えた力より大きい力を外部に出すことはできるが,道具に与えた仕事以上の仕事を外部にすることはできないという仕事の原理にも触れる。

〔位置エネルギー〕

高いところにある物体ほど,また,質量が大きいほど,大きなエネルギーをもっていることを理解させる。

〔運動エネルギー〕

物体の質量が大きいほど,速さが速いほど,大きなエネルギーをもっていることを理解させる。

【留意事項】

位置エネルギーや運動エネルギーの規則性を見いださせる際は,条件を制御して実験を行わせ,結果を分析して解釈させる。

 

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