水圧
【観察,実験の内容】
ゴム膜を張った円筒を水中に沈める。
【ねらい】
深いところほどゴム膜のへこみが大きくなることから,水圧と水の深さとの関係を定性的に理解させる。
ゴム膜の上にある水がゴム膜に力を及ぼしているととらえ,水圧が水の重さによって生じていることを理解させる。また,ゴム膜の向きを変えたときのへこみ方から,水圧があらゆる向きに働いていることにも気付かせる。
【留意事項】
浮力については,「ばねばかりにつるした物体を水中に沈めると,ばねばかりの指標が小さくなることなどから,浮力の存在に触れる。」とされているので,水圧のはたらきに基づいて説明することは必ずしも必要ない。
浮力
ばねばかりにつるした物体を水中に沈めると,ばねばかりの指標が小さくなることなどを確かめる。
浮力が存在することに触れる。
浮力がはたらく原理を論理的に考察するのではなく,ばねばかりの指標が小さくなるという事実をどう解釈すればよいかという視点を重視する。
【授業展開のポイント】
@ ばねばかりにつるした物体を水中に沈める。
A ばねばかりの指標が小さくなることを確認する。
B ばねばかりの指標が小さくなるのはどのようなときか(例えば,物体を下から手で支えるときなど)を考えさせる。
C ばねばかり以外の何が物体の重さを支えたのか(この場合は,水)を考えさせる。
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