学校長あいさつ

 

鹿児島県立加治木高等学校 

校長   上 今 常 雄

 


 本校は島津義弘公ゆかりの地に在ります。義弘公は,島津氏の九州一統,朝鮮の役,関ヶ原の戦いなどで活躍した代表的な戦国大名であります。

 江戸時代に入り,加治木のこの地(加治木高校から町立図書館の辺り)に移住し,85歳でなくなるまで12年間,加治木に住んでいました。

 この由緒ある加治木の地に明治30年(1897)旧制加治木中学校は開校します。その後,明治45年に旧制加治木高等女学校が開校し,それぞれの歴史を刻んできました。昭和に入って,戦後の昭和23年に両校を主な母体として,新制の加治木高等学校として発足しました。旧制加治木中から数えて,今年で学校創立111年目であります。

 この間卒業生は,3万有余名,県内・国内はもとより,海外でも各界にわたり,その活躍はめざましいものがあります。

 私,この度の人事異動で加治木高校長を拝命しました。本校を昭和43年(高校20回)に卒業しました,いわゆる団塊の世代に当たります。当時は生徒数も多く,とにかく賑々しく活気にあふれていました。海音寺先生の碑文に「私の人間美学はここで形成された 当時の校風が男はいかにあるべきかを私に教えた・・・」とあるように,私たちの頃はまだその気風が残っており,元気で個性的な集団であったことを憶えています。また,先生方もわが道を行くというタイプが多くおられ,厳しい中にも率直な思いやりのある指導を受けたことなど思い出されます。本校を卒業し,40年を経て母校に帰ってまいりました。「桜咲く 美学の里に 着任す」まさにその心境です。

 「清新溌剌」「質朴剛毅」「堅忍不抜」の校是のもと,めざす加治木高校生像として,「志操は高く,自主的な学習をする生徒」「明るく元気があり自律の行動が出来る生徒」「忍耐強くチャレンジ精神にあふれる生徒」「友愛と公徳心にあふれる生徒」づくりを掲げ,教職員心を1つにして,頑張っております。110周年事業の成果等を踏まえ,「前に道なし 過去に道ありき」,新しい加治木高校の歴史づくりに邁進する所存であります。