学校長あいさつ
本校正門脇に,小さな記念碑がある。『奄美大島要塞司令部跡』。大正12年(1923年)に父島,膨湖島と並ぶ三大要塞がここ瀬戸内の地(加計呂麻島を中心)に造られた。そして,古仁屋に要塞司令部が置かれた。その後,太平洋戦争において幾多の爆撃を受け,古仁屋の町は多大な被害を受けた。昭和5年,古仁屋家政女学校として産声を上げた本校は,昭和22年,古仁屋青年学校と統合して,古仁屋町実業高等学校として設立,要塞司令部跡に移転された。戦争を乗り越え,平和を希求し,学問に対する住民の強い思いがこのような形で表れたのではなかろうかと思う。
古仁屋の町からは,大島海峡を挟んで対岸の加計呂麻島が間近に見える。天気の良い日はエメラルドグリーンの海と,白い砂浜,紺碧の空が対比して実に綺麗である。近くの海では真珠やマグロの養殖が行われている。このような風光明媚で自然に恵まれた環境の中に本校はある。
本校は,普通科単科高校である。各学年2クラス計6学級の小さな学校ではあるが,スポーツに勉学に「文武両道」の精神で頑張っている。さらに「自主自立」「敬愛和協」「明朗端正」「勤勉誠実」の校訓の下,本校教育の充実,発展に努めている。来年度は創立80周年を迎える歴史と伝統のある学校である。節目の年に向けてさらに飛躍するよう頑張りたいと思う。