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  「鶴丸で学ぶ」ということ                                                  
             東京大学理科T類 米里 健太郎   

 
「鶴丸は勉強するところである。」
 私の知る限り,鶴丸高校の姿を最も端的に,そして最も鮮明に表現する言葉です。鶴丸で学ぶとは学力を身に付けることだけではなく,鶴丸生として送る日々の様々なことから自分を成長させるということです。
 その鶴丸生としての日々で大部分を占めるのは,まず勉学であり,次に部活動と次ぐ人は少なくはありません。勉学に関して言えば,鶴丸高校での授業は中学以前の授業に比べてより専門的で難解になり,予習が追いつかないことや授業の進度に遅れることもあります。一方で部活動でも短い時間を効率的に割いて活動している部活動も少なくありません。このように勉学と部活の両立は極めて難しいことですが,例年,多くの学生が勉学と部活動の両立に取り組み,目覚ましい成績を挙げています。部活動に励み,引退後に見事志望校合格を果たした友人や,勉学に励みながらも部活動で全国大会への出場を果たした友人もいました。
 私は,多くの鶴丸生がこの両立を成し遂げることができるのは,仲間や友人の存在が大きいと思います。鶴丸高校で過ごした3年間で,私が得た最も大切なものは同じ鶴丸生の仲間でした。陳腐な言葉ですが,同じ目線で語り合い,支えあえる友人・仲間の存在はやはり大切なものであったように思います。
 勉学においては,分からない問題を教えあったり一緒に考えたりすることがあり,部活では協力し合ったり,時には衝突したり競いあったりする中で,互いに切磋琢磨し,挫けそうなときにも互いの姿に励まされた。その姿が鶴丸であり,そのように一緒に取り組む中で,互いの様々な価値観や考えに触れ,自分の糧とし,お互いに高め合えるのが鶴丸であるといえます。
 実際に私も3年間籍を置いた化学部の部長として活動する中で,様々な出会いをし,その一つ一つから様々なことを学び,またその一つ一つに様々な場面で支えられました。一緒に活動し,衝突もした部員の皆や,私たちを応援してくれた周囲の人々に感謝が尽きません。
 同じ鶴丸生であっても,過ごす日々とそこから学ぶものは一人一人違います。私は私の鶴丸生活を送りました。私にとって「鶴丸」とは,仲間と過ごす中で数多くのことを学んだ場のことであり,切磋琢磨した日々のことであり,そのように成長する無限の機会をくれた環境のことです。これから鶴丸で「学ぶ」皆さんが,鶴丸に可能性を求める限り,鶴丸は皆さんの夢や目標を否定しません。失敗を恐れず,様々な出会いの中で,その出会いに感謝しつつ,それぞれの鶴丸を見つけて欲しいと願っています。



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    在校生
   
  鶴丸というところ 
                                           
一年 肥後 隆彦

 

緊張と不安,そして希望を胸に,初めて鶴丸生として校門をくぐった時から一ヶ月あまりが過ぎました。この一ヶ月は,私にとって驚愕の連続でした。その中でも特に驚いたことは,何と言っても,対面式で初めて目にした先輩方の姿です。先輩方は,私たち新入生が体育館に入った時,持参した学習道具を使って黙々と勉強なさっていました。中学生の頃には思いもしなかった光景を目の当たりにして,「これが鶴丸か」と感じたことを今でもはっきりと覚えています。
 私は,この学校の最大の魅力は,熱心に指導してくださる先生方や尊敬できる先輩方,そして共に高みを目指して切磋琢磨し合える友人達がいるところにあると思います。この素晴らしい環境で勉学に励むことによって,学力はもちろん,人間として大切なものも多く身につけることが出来るのだと思います。また,鶴丸では部活動も盛んに行われています。先日の甲鶴戦で見た選手の姿は,私の心に何かを強く訴えているようでした。限られた時間の中で必死に練習し,そこで磨いた実力を充分に発揮しようとする姿に,強い感動を覚え,大きな刺激を受けました。
 入学式の日にいただいたカレンダー「鶴信」の中に,「零から一までの距離は一から千までの距離より大きい」という言葉が載っています。無から有を生み出すエネルギーは大変なものであるということです。また,担任の先生には,「勉強ができるだけの人に魅力は感じない。」ということを言われました。私は,無から有を生み出せるような,底知れぬ力やエネルギーのある人物こそが,魅力ある「真の鶴丸生」と呼ばれるのではないかと思っています。この「真の鶴丸生」に一歩でも近づけるよう,いや「真の鶴丸生」を越えられるよう,一日一日を充実したものにして,三年後には「鶴丸で高校生活を過ごせて良かった。」と心の底から思えるように日々努力していきたいと思います。
 「鶴丸は勉強するところである」この言葉を聞いた当時中学生だった私の頭には,強制的に机に向かわされる鶴丸生のイメージが浮かびました。それから時は流れ,鶴丸に入学して3週間近くたった今,そのイメージは間違いだったと心から思います。確かに鶴丸には,予習前提のハイレベルな授業や,計画的に進めなければならない大量の宿題が存在します。しかし,生徒は皆,自らを高めるためにそれらに自主的に取り組んでいます。私達は,「この自主的な学習」の精神によって生み出された,引き締まった雰囲気の中で勉強することができます。さらに「本物」の先生方や,まるで先生のような友達,人間的に素晴らしい友達が多いです。このように学力・人格ともに成長できる環境が整っている場所,それが鶴丸なのです。
 また,鶴丸は部活動も盛んな学校です。「文武両道」これこそ鶴丸にぴったりの言葉だなあ,とひしひしと感じたのは,初めての甲鶴戦の時でした。闘志を燃やして真剣にプレーし,汗を流す部活動生の姿,会場を一体化させる吹奏楽部の演奏,燃えるように激しい応援団の演舞。そのどれもがずしんと大きな衝撃となり,私の心を震わせました。勉強も,スポーツも,礼儀も,すべてにおいて真剣な鶴丸生。スタンドで仲間と一緒に応援しているとき,その一員になれたことが言葉で表せないほど嬉しかったです。この体験を通して,私がまた一段と鶴丸を好きになっていくのが感じられました。
 甲鶴戦の後,一年生は「鶴丸生」になると言われます。「真の鶴丸生」にはまだ程遠い私の前にも,鶴丸に来たことで希望あふれる未来が待っているのではないかと思います。そこに自ら道をつくり,進むべき未来へ一歩一歩前進していきたいです。

 

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