韓国姉妹校(金海伽耶高校)訪問レポート 2015年5月16日~5月20日

公開日 2016年09月12日

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5月16日(土)午前
本校の教育の大きな特色である国際交流の一環として,韓国への短期派遣事業が実施された。
5月16日に出発し20日に帰国する4泊5日の日程であった。
代表生徒4名(2年生1人,3年生3人)と引率2名の陣容であった。
16日朝,鹿児島中央駅から新幹線に乗り,博多港から高速船で韓国,釜山港へ到着したのは午後3時頃であった。

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5月16日(土)午後
姉妹校の日本語教師の金(キム)先生の案内で釜山タワーから市内を一望した。
人口3百万人を越える街は大都市であった。
高層建築,特に高層マンションが山の麓から海岸近くまで迫るようにたくさん建てられていた。

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5月17日(日)
滞在2日目(日曜日)は,金海伽耶(キメカヤ)高校の生徒達とグループに分かれて,一日市内観光である。
各グループに日本人は一人。
頼りにできるのは自分の韓国語の力だけである。
大丈夫だろうかと心配しながらホテルから送り出した。
右側通行の町並みは,かなり日本と異なるが,人々のなかに入ってしまうとほとんど区別がつかなかった。
夕方帰ってきた生徒達は,朝と違い,もう伽耶高校の一員のような顔をしていた。
韓国語と日本語を交ぜながらちゃんとコミュニケーションもとれたようである。
夕食も一緒に食べてきていて,一日親善大使の役割は十分に果たしたようだ。

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5月18日(月)午前
滞在3日目(月曜日)は,いよいよ姉妹校の金海伽耶高校訪問である。
釜山市から金海市まで車での移動の際,目にした住宅の風景はかなり日本と違う。
伽耶高校では職員室へ案内され,先生方に挨拶をした後,昨日面倒をみてくれた生徒達の案内で各クラスで体験授業であった。
授業の様子を見学して回ったが,どのクラスも男女別の授業をしていたのには驚いた。
時々居眠りをしている生徒の姿も見られたが,多くのクラスでは講義形式ではなく対話形式の授業が進められており,教育にもアメリカの影響を感じた。
教室に入ると歓声があがり,皆カメラにポーズをしてくれた。
東高校の生徒達も机を並べ必死に韓国語の授業を理解しようとしているようだった。

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5月18日(月)午後
韓国では昼食は中学校まで無料給食が支給され,高校でも安い給食が食べられるという。
生徒達も我々も食堂で給食をごちそうになった。
給食形式の韓国料理は微妙な味のものもあったが,なかなかの料理であった。
生徒達は部活動まで見学したり体験し帰途についた。
韓国の生徒達は,人なつっこく,校内は自由な雰囲気が感じられた。
日本よりアメリカ文化の影響をより強く受けている気がした。
学校を帰る際も,そばにいた生徒達がすぐに集まり,写真撮影にポーズを取ってくれた。

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5月19日(火)
滞在4日目は,午前中伽耶高校で授業を体験した後,市内見学に出かけた。
近日オープン予定の伽耶国の歴史テーマパークを市長のはからいで特別に入園させてもらった。
紀元500年頃建国され日本へも影響を与えた伽耶の国の歴史を,広大な敷地の中の様々な施設で楽しみながら学ぶことができた。
快晴の青空の下,かなりの距離を歩いて見学したが,木陰に入ると湿度が低く涼しく,日本との気候の違いを感じた。

夕食を取った後,近くのスーパーでお土産を探した。
買い物の時間がほとんどなく,どの生徒も明日の帰国を前に必死でお土産を選んでいた。
ホテルに帰ると皆大変な荷物であった。

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5月20日(水)
最終日,釜山港からいよいよ帰国である。
世話をしてくれた金(キム)先生と校長先生が見送りに来てくれた。
短い滞在であったが,本当に温かい歓迎をしてもらった気がする。
政治の世界では殺伐とした日韓関係だが,地元の人々のなんと親切だったことか。
見送りの先生方に感謝しながらフェリーに乗り込んだ。