公開日 2021年03月26日
令和2年度の修了式の朝はまさに,めでたいことが起こる吉兆としての島津雨。
しかし生徒のみなさんが登校してくる頃には雨は上がっており,風が少し冷たく感じられる程度。
桜は,あと少しで満開!というところ。早く咲いた花びらが風に吹かれて舞い散っていたり,すでに葉っぱが見えていたりして
「桜も人間も,時期がそれぞれ違うんだなぁ・・・」と,感傷的な気持ちにもなる中,今日は令和2年度の修了式と離任式の様子を
お伝えし,今年度最後のHP更新にしようと思います。
まず修了式から。久しぶりに全校生徒が体育館に集まって,校長先生の式辞から始まりました。
「今まさに咲き誇ろうとしている桜。この桜は花びらだけが美しいわけではなく,木全体で,つまり
樹皮,幹,根っこ・・・樹木全体で今美しく咲くために,去年の花が終わってから今まで一年間の準備を
して今咲き誇ろうとしているのです。さて,みなさんはこの1年間,どのような力を蓄えましたか?!」
この問いかけに生徒のみなさんは「はい,これこれこういうことをがんばりました!」と胸をはって答えられたでしょうか?
それからこんなことも。「自分の生命が生まれるためには親2人の生命の,親2人の生命が生まれるには祖父母4人の,
そういうふうに10代遡っていくと1024人の生命が関わってきます。20代遡れば関わる生命は100万人を超えるのですよ」と。
「このように考えてみると,自然と何もかもに感謝したくなるし,自然と一生懸命生きようという気持ちにもなるし,
自然と周りの人々に優しくしようって思いますよね。」心にすぅ~としみこんでくるお話でした。
続いて離任式。
8人の先生方がステージに上られました。そして心を込めてお一人お一人から最後のメッセージが。
在校生,卒業生,職員一同・・・それぞれの脳裏に8人の先生方との思い出がよみがえります。
「あのときああすればよかった!」「あの言葉が嬉しかった!!」「反抗したりしてごめんなさい!!!」
気づかないうちに涙があふれてきました。「もう会えないんだな・・・」
式が終わって外に出ると,朝は冷たく感じた風が,別れの儀式で感極まった気持ちをほどよく
なだめてくれたことを今思い出しています。空を見上げると爽やかな青。そして桜の薄いピンク。暖かな日差し。
8人の先生方,今まで本当にありがとうございました。新天地でのご活躍を心よりお祈りしております。
さようなら☆