校長挨拶

公開日 2017年04月07日

校長
喜界高等学校長 盛  初弘

志を高く持て

 美しく澄みきった海と,宇宙へ広がる輝くような空に包まれた喜界島は,鹿児島から南へ383km,奄美大島本島から東へ25kmの位置にあり,今も1年に2mmずつ成長している隆起珊瑚礁によってできています。また,青鯖色の海には鮮やかな熱帯魚が回遊し,島を吹き渡る風が一面のサトウキビや胡麻畑を揺らし,四季折々に色づく山里や花々,野鳥のさえずりなど,豊かな自然に囲まれた島です。島の人々の人情も温かで,まるでこの世の楽園を思わせます。さらに,源為朝や平資盛,ムチャカナの伝説など,多くの古伝や史跡が残された歴史の島でもあります。

 そんな島の南西部に位置する町の中心に,私たちの喜界高等学校はあります。太平洋戦争直後のアメリカ軍統治下の苦難の時代に,「明日の喜界島を拓き,世界にはばたく人材」の育成の願いと,向学の情熱に溢れた本校草創期の大先輩方が,島内の有識者の理解と支援を得て,大変な御苦労の末,自らの手で坂嶺小学校の一教室を借用し,喜界高等学校を創設して下さったのは,昭和24年のことでした。当時は普通科1年2学級(生徒数65名),2年1学級(生徒数21名),別科家庭科・修業年限1年間1学級(生徒数43名)計4学級(生徒数129名)で発足開校しました。その後普通科・商業科の併設高校に改編され,南島文教の大きな拠点の一つとして,地元はもとより,奄美や本県にとって有為な優れた人材を多数輩出してきました。現在は,喜界中学校と中高6年間を見通した指導計画に基づいて,連携型中高一貫教育を行っています。中高の乗り入れ授業や交流授業,郷土の総合的学習「きかい学」への系統的取り組み,連携と一体感を深める合同行事など様々な教育活動を展開し,着実に成果をあげています。

 平成28年度は国公立大学合格者数が鹿児島大学2名をはじめ長崎大学,名桜大学と倍増しました。就職も喜界町役場や陸上自衛隊一般曹候補をはじめそれぞれが希望した職に就くことができました。
 平成29年度は,各学年普通科・商業科の2クラスずつの生徒総数191名でスタートしました。落ち着いた雰囲気の中で学習活動が行われています。今年は志を高く持ち,学力向上・資格取得に励むとともに,部活動の活躍も期待しています。今年度末には改築中の校舎も完成する予定です。創立68年を迎え,ますます地元から地元から愛される学校でありたいと考えています。
 町の行政当局や教育委員会には,本校の教育活動へ多大な御支援をいただいています。また,一般の地域住民の方々や企業の方々にも,生徒たちの特別活動や自主活動に対して御指導や御協力をいただいております。
 本校の教育構想にあります「礼儀をわきまえ、明るく前向き,さわやかでたくましく生きる力を身につけた、現実社会に通用する人間の育成」目指して,職員一丸となって取り組む覚悟です。よろしくお願いいたします。

                                      平成29年4月吉日
                                             校 長 盛 初弘