校長挨拶

公開日 2018年04月06日

校長
喜界高等学校長 盛  初弘

新たな一歩を


 美しく澄みきった海と,宇宙へ広がる輝くような空に包まれた喜界島は,鹿児島から南へ383km,奄美大島本島から東へ25kmの位置にあり,今も1年に2mmずつ成長している隆起珊瑚礁によってできています。また,瑠璃色の海には鮮やかな熱帯魚が回遊し,島を吹き渡る風が一面のサトウキビや胡麻畑を揺らし,四季折々に色づく山里や花々,野鳥のさえずりなど,豊かな自然に囲まれた島です。島の人々の人情も温かで,まるでこの世の楽園を思わせます。さらに,源為朝や平資盛,ムチャカナの伝説など,多くの古伝や史跡が残された歴史の島でもあります。

 そんな島の南西部に位置する町の中心に,私たちの喜界高等学校はあります。太平洋戦争直後のアメリカ軍統治下の苦難の時代に,「明日の喜界島を拓き,世界にはばたく人材」の育成の願いと,向学の情熱に溢れた本校草創期の大先輩方が,島内の有識者の理解と支援を得て,大変な御苦労の末,自らの手で坂嶺小学校の一教室を借用し,喜界高等学校を創設してくださったのは,昭和24年のことでした。当時は普通科1年2学級(生徒数65名),2年1学級(生徒数21名),別科家庭科・修業年限1年間1学級(生徒数43名)計4学級(生徒数129名)で発足開校しました。その後普通科・商業科の併設高校に改編され,南島文教の大きな拠点の一つとして,地元はもとより,奄美や本県にとって有為な優れた人材を多数輩出してきました。現在は,喜界中学校と中高6年間を見通した指導計画に基づいて,連携型中高一貫教育を行っています。中高の乗り入れ授業や交流授業,郷土の総合的学習「きかい学」への系統的取り組み,連携と一体感を深める合同行事など様々な教育活動を展開し,着実に成果をあげています。

 平成29年度の進路も順調でした。国公立大学には鹿児島大学,宮崎大学,名桜大学に合格しました。就職も100%で自衛隊7名をはじめそれぞれが希望した職に就くことができました。
 平成30年度は,各学年普通科・商業科の1学級ずつの生徒総数168名でスタートしました。あいさつが素晴らしく,学習活動や部活動,地域行事に積極的に参加する生徒集団です。今年は校舎も新しくなり,大島養護学校高等部喜界支援教室も開設されます。同じ喜界島の子どもたちを協力して育てて参りたいと思います。創立69年を迎え,ますます地元から愛される学校でありたいと考えています。
 町の行政当局や教育委員会には,本校の教育活動へ多大な御支援をいただいています。また,地域住民の方々や島内外の同窓会の皆様方にも,生徒たちの学習環境の整備に対して御協力をいただいております。
 本校の教育構想にあります「礼儀をわきまえ、明るく前向き,さわやかでたくましく生きる力を身につけた,現実社会に通用する人間の育成」を目指して,教職員一丸となって取り組んでおります。新たな一歩を踏み出した喜界高校をよろしくお願いいたします。

                                                              平成30年4月吉日
                                                              校 長 盛 初弘