公開日 2019年09月05日 本校では,海外での研修をとおして,大学との連携を図り共同研究を行ったり,現地高校において英語での研究成果のプレゼンテーションを行ったりすることによって,国際性や協調的な視点を踏まえた深い学びと広い学びを実現し,さらに英語コミュニケーション能力の向上を図り,テーマの「グローバルで探究的な人材育成」につなげたいと考えて,以下の取組みを行っています。 令和元年度(2019年度) 今年度は 理数科2年生 全生徒 による海外サイエンス研修(2019年12月) 普通科代表者 6名 による海外サイエンス研修(2020年2月) を実施する予定です。 平成30年度(2018年度) 1.理数科,普通科の代表者による海外サイエンス研修の実施 理数科3名,普通科3名が海外サイエンス研修を台湾の成功大學と建国高級中学で実施しました。 A.英語力向上のためのグローバルコミュニケーションスキル(GCS)講座 海外サイエンス研修参加者を中心に鹿児島大学から英語圏出身の研究者を講師としてお招きし,科学英語とプレゼンテーションの学習を行い,英語によるプレゼンテーションとコミュニケーション能力の強化を図りました。 海外サイエンス研修参加者以外の希望者も参加し,日本と海外でのプレゼン方法や表現方法の違い等に驚きをもって学んでいました。 B.成功大學での,英語でのプレゼンテーション発表と共同実験 台湾の「成功大學」で,英語でのプレゼンテーション発表と最先端機器を用いた共同実験を行いました。 成功大學は台湾で有名な医学と工学の大学です。 発表の後は,先生方や学生さんと語らう機会があり,生徒は英語で科学や日本の文化について話す貴重な機会を得ることができました。 C.建国高級中学での英語プレゼンテーションと生徒交流 「建国高級中学」で,英語を用いたプレゼンテーション交流と授生徒間交流を行いました。 「建国高級中学」は日本の高等学校にあたる学校で,台湾で最も歴史のある学校です。ノーベル賞受賞者や中華民国総統,各県市知事を輩出する学校ということもあり,高い英語力や研究内容に生徒は良い刺激を受けていました。 参加者のほとんどが初めての海外渡航でしたが,大学生と高校生の優れた科学的思考力と英語力に驚き,国際化への対応力の必要性を感じ取っていたようです。 2.国際シンポジウムでの英語プレゼンテーション 理数科有志と科学系研究部が参加しました。ステージ部門に3班,ポスター部門に2班選出されました。 日本語での発表には慣れている生徒達の参加でしたが,英語に翻訳する際に,短く・分かりやすく表現する作業に苦戦していました。しかし,「英語の授業で習った知識は,こんなにも使える知識だったのか」「だんだんと英文を作ることが楽しくなってきた」と意欲的に取り組んでいました。 英語で行われた質疑応答では,瞬時に理解し英語を紡ぎだせないという思いを体験し,「科学的な英会話を瞬時に理解して話す」という実用的なヒアリング・スピーキングの重要性も痛感したようでした。