学校長より

公開日 2019年04月10日

薩南工業高校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
 本校は、明治42年(1909年)に知覧村立工業徒弟学校として開校し、今年は創立110年を迎える、県下の公立工業高校では2番目に古い歴史と伝統を誇る高校です。
当時知覧村長であった創設者の宮原直二翁は、開校式の式辞で「一筋に学び励みて墨縄の正しき道をふみなたがへそ」と詠みました。この句はいまでも、建学の「墨縄の精神」として,代々受け継がれいます。
 教育理念は、人権を尊重し、生徒の能力・適正に応じて普通教育及び専門教育を行うことです。「墨縄の精神」は、「自主・向学・和協」の校訓に受け継がれ基本理念となり、基礎的・基本的知識と技術、さらにその活用力を習得し、幅広い教養と豊かな人間性を培い社会の変化に対応する技術者を育てること目指しています。
 また、資格取得、ものづくり、部活動等にも力を入れている文武両道の高校です。
 地域に根ざした学校として、特色ある取組を通して、生徒一人一人の個性の伸長を図り、相手を大切にし、自ら考えて行動する人を育てる学校を目指しています。
 さらに、南九州市知覧町は、薩摩の小京都と呼ばれ,「武家屋敷庭園」や「特攻平和会館」など歴史的な遺産が残るまちです。
 春は「知覧のひなまつり」,夏は「知覧ねぷた祭」などのイベントが開催され,知覧ねぷた祭りには,本校生徒・職員も学校のねぷた山車を引き参加しています。
 このように,歴史と平和にふれることができる自然豊かで落ち着いた環境のなかに学校があります。
 中学生の皆さん、本校は卒業生が1万8千人を超え、建設業や自動車産業など製造業を中心に国内外で活躍しています。おかげさまで平成30年度も就職内定率100%を達成しました。さらに,公務員や大学・短大等への進路実現を果たしています。
 学校には、工業系学科(建築科、機械科、情報技術科)、家庭系学科(生活科学科)の4学科を設置し、現在342名の生徒が学んでいます。
 生徒は,薩摩半島の南部や鹿児島市内から通学したり男子寮で生活を送っています。約90名の女子生徒もボランティア活動やイベント等へ積極的に参加し,地域の方から喜ばれています。工業高校に家庭系を学ぶ生活科学のあることで,知覧茶の呈茶(ていちゃ)や自作ドレスのファッションショー,食物調理など様々な資格取得や技能・技術が身につく活動に取り組んでいます。
 将来の進路実現に向けて,薩南工業高校で一緒に頑張りませんか。

                                                平成31年4月 学校長 大保 智