全校朝会1(令和8年4月20日)

最終更新日 2026年04月21日

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 新年度が始まり、2週間がたちました。新しい環境には少しずつ慣れてきたでしょうか。始業式、入学式に始まり、皆さんにとっても中身の濃い2週間だったと思います。3学年がそろっての初めての全校朝会です。今日は、このスクリーンにあるように、新年度のスタートにあたり、本校の教育方針についてお話ししようと思いますが、その前に、先週金曜日に行われた甲鶴戦について触れておきます。
 まず、甲鶴戦に関わってくれた皆さんにお礼を伝えます。
 準備をしてくれた生徒会の皆さん、そして各係の仕事を担ってくれた皆さん。本当にありがとう。半年前から準備を進めてくれていたと聞いています。当日も、生徒の誘導、保護者への案内、会場の整理など、細やかな働きに支えられた大会でした。
 応援団、チアリーダーの皆さんもよく頑張りました。人のために全力で声を届けることは、簡単なようでいて、実はとても難しいことです。皆さんの姿は本当に格好良かったですよ。
 設営・準備に尽力してくれた美術部など文化系の部活動の皆さんにも感謝します。また、応援団を力強く支えてくれた吹奏楽部の皆さんの演奏も素晴らしかった。本当にありがとう。
 先生方にも感謝申し上げます。事故やけがもなく無事に甲鶴戦を終えることができました。特に部活動の指導をしていただいた先生方、生徒たちはよく頑張ってくれました。ありがとうございます。
 そして最後に、選手として出場した体育会系の部活動の皆さん。勝ち負けにかかわらず、一生懸命に取り組む姿は本当に美しいものです。皆さんの懸命な姿に心を動かされました。
 今年の甲鶴戦は、個人的にもとても満足のいくものでした。各競技の力の差は確実に縮まってきており、来年は十分に勝利を狙えると感じています。そして、一度勝てば連勝につながるような土台もできつつある。そんな手応えを感じさせる大会でした。1・2年生の皆さん、来年はぜひ頑張ってください。3年生の部活動生は、この夏で引退を迎えます。最後の大会に向けて、今回の経験を練習に生かしてほしいと思います。

 さて、ここからが今日の本題です。年度初め、3学年全員がそろったこの機会に、本校の教育方針 ~「鶴丸高校はどのような生徒を育てようとしているのか」「どのような教育を行い、どのような教育を目指しているのか」~ について話をします。「教育方針の話なんて大人向けでは?」と思う人もいるかもしれません。校長先生が先生方や教育委員会に説明するものでは、と。しかし、このことを最も理解してほしいのは、ほかでもない皆さんです。鶴丸の教育を受けるのは皆さんなのですからね。

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  では、2枚目のシートを見てください。これは4月初めの職員会議で先生方にも見ていただいた資料です。
 本校の教育方針を端的に表しているのが、建学の理念と校是です。「好学愛知」「自律敬愛」「質実剛健」は、校訓とは言わずに本校では「建学の理念」と呼びます。そして本校の「校是」、いわば学校のモットーが「For Others(フォー・アザーズ)」です。明治二十七年の創立以来、脈々と受け継がれてきた本校の精神そのものです。
 皆さんも高校入試の面接練習などで、この言葉を覚えてきたかもしれません。しかし、これらが本当に意味するところは何でしょうか。本校は明治27年(1894年)4月19日に創立し、昨日で132年目に入りました。当時の鹿児島には他に中等教育機関がなく、県内で初めての尋常中学校でした。
 その時代に、この学校をつくった人たちは、どのような若者を育てようとしていたのでしょうか。当時の先生方はどんな思いで生徒と向き合っていたのでしょうか。そして、この学校を巣立っていった先輩方は、鶴丸高校がどんな学校であってほしいと願っているのでしょうか。

その精神を整理したのが次の3枚目のシートです。


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 「好学愛知」とは  
  ・真理を求め、主体的に学び続けようとする姿勢
  ・多様な知を受容し、学びを深めようとする態度
 「自律敬愛」とは  
  ・自らを律し、責任をもって行動しようとする姿勢
  ・他者の個性を尊重する態度
  ・協働して学ぶ態度
 「質実剛健」とは  
  ・挑戦心をもち、誠実に努力を重ねる姿勢
  ・困難を乗り越えようとする強さとしなやかさ
 これらの四文字の建学の理念には、皆さんに高校生活を通して身につけてほしい態度や姿勢が込められています。
 今年は、この理念を土台に、探究力・創造力・協働力・思考力・統率力の5つの力を身につけてほしいと考えています。そして、こうした力を備えた人こそが、将来「For Others」を実践できる人になる。鶴丸の教育は、そのような人づくりを目指しているのです。

 これを踏まえて、今年、学校として特に大切にしたいことを3点にまとめました。次のシートを見てください。

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 まずは授業です。授業を大切にしてもらいたいです。
 探究力・創造力・思考力などは、授業の中でこそ育まれます。予習を通してじっくり考えることはもちろん、その考えを授業に持ち込み、仲間と共有したり議論したりすることを大切にしてほしい。先生方にも、一方通行ではなく、生徒の皆さんが自分の言葉で考えを発信できる場面づくりをお願いしています。主体的に授業に参加してください。
 また、自ら問いを立て、調べ、解決していく「探究」の時間も、もっともっと大切にしてほしいと思っています。

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 2つめは、自律敬愛=協働力という観点からも、みんなで取り組むことに意義のある学校行事や部活動を大切にしてほしいということです。
 部活動には、協働力や主体性を育む大きな価値があります。入部している人は、その活動に意味を見いだしながら取り組んでください。
 ただ、部活動に関して誤解のないように言っておきますが、部活動は任意です。通学の事情、習い事、読書や自己研鑽の時間、学業に集中したいという理由など、どれも尊重されるべき選択です。入部していないからといって引け目を感じる必要はありません。
 部活動に入っていない人も、体育祭や文化祭などの学校行事で主体性や協働の姿勢を十分に育むことができます。授業・行事・部活動を含めた「学校で過ごす時間」そのものを大切にしてほしいと思います。
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 3つめは、私たち学校側も含めてのことになりますが、一人一人が学校の安全・安心を大切に考えてほしいということです。
 「鶴丸は勉強するところ」であるのですが、その前提として、学校という場所が、一人一人がお互いを尊重し、それぞれの「個人の尊厳」が大切にされる場所でなければなりません。個人の尊厳がないがしろにされる「いじめや誹謗中傷」、そこまでいかなくても不用意に人を傷つける言葉や行動の問題もなく、学校が安全・安心で、皆さんの心の中が安定した状態にあることが、学力の向上はもちろん、健康の増進・体力の向上、部活動の上達にも必ずつながるものだと思っています。
 安心して伸び伸びと学び、持てる力を十分に発揮し、さらに資質・能力を開花させることができる場所 ~ それが鶴丸高校でありたい。今年は特にこれらの点を大切にしていきたいと考えています。

 さて、今日は3時間目・4時間目に創立記念式があります。記念講演会では、本校58回卒業生の河瀬先生にご講演いただきます。校歌斉唱もありますので、河瀬先輩の前で、大きな声で、心を込めて歌ってください。
 よろしくお願いします。
 これで今日の全校朝会の講話を終わります。