
本校の訪問教育は,奄美大島本島,喜界島,徳之島 それぞれ の居住地で,児童生徒の体調や家庭の状況などを考慮して実施しています。また,月1回程度スクーリングとして,学校行事や学部行事等に参加し,同年代や異年齢の児童生徒とのかかわりを持つようにします。徳之島では,地理的条件からスクーリングも学校行事に限られているので,近隣の学校で意欲的な態度や社会性の育成のために交流及び共同学習を行っています。
教育課程の編成に当たっては,以下のような配慮を行っています。
@ 健康・安全面への配慮
医療機関や保護者と連携し, 児童生徒の体力や必要な医療の状況を十分把握し,授業の中で適切な対応ができるようにしておかなければ
なりません。さらに,保護者などからその日の健康状態を聞き,よく把握してから授業に入るようにします。学習の時間配分などは,児童生徒の状態に合わせるように
しています。また中学部・高等部においては,思春期を迎えることに伴い身体の変調をきたすこともあるので,体調の変化を見逃さないようにします。
A 情緒・情操面への配慮
児童生徒とのラポートつくりをしっかりとし,障害や病気の状態だけでなく年齢に合わせた接し方,教材の選択,母子分離の機会などを大切にしたいです。また,経験を豊かに重ね,好きなことや好きなものをどんどん見つけ楽しむことができるようにします。
B 感覚・運動への配慮
担任から積極的に働きかけ,児童生徒の身体の動きを促す学習を取り入れた題材を工夫したり,受動的な感覚遊びを通して環境の把握能力を高める題材を取り入れたりします。
C コミュニケーションに関して
障害の程度が重度の児童生徒の場合,担任などの働きかけに対する反応が弱い者が多いです。これまでの学習の積み上げを生かして児童生徒の反応を読み取り,さらにかかわりを深める指導を行うよう留意し
ます。また,児童生徒が主体的に学習に取り組むようなかかわり方にも工夫をします。
D 社会性
訪問学級の児童生徒は,医療を集中して受けなければならなかったことなどのために,生まれたときから家族を中心とした比較的限られた人間関係の中で生活しており,同世代の
児童生徒とかかわる機会が少なかった者が多い です。家庭では集団での活動が困難でありますが,体調等に合わせて学校への登校の機会を持ち,集団学習を行うことで,大人とのかかわりから友だちとのかかわりへと人間関係を広げていくようにします。
★ 主たる介護者との関係
家庭での訪問教育は,担任が家庭生活の場に出入りすることにもなるので,家族に訪問教育に対する理解と協力を得ることが重要になります。また,家庭の様子を理解し,介護や養育について母親など主たる介護者が抱える不安やストレス等を和らげるための精神的な支えとなることが大切です。