情報システム

公開日 2016年09月08日

本校は移転を機に,「見える校内放送」を設置しました。これは平常時の授業支援だけでなく,災害発生時に「何が起きたか」「何をすべきか」を幼児児童生徒に伝える役割を持っています。肝心なときに使えないということを無くすため,可用性の高いネットワークの上に,「見える校内放送」「校内電話」「データ通信」を搭載し,施設内各所に設置されたシグナルタワーや音声による校内放送と接続されています。

大規模な災害が発生し,本校が避難所として指定された場合,簡単な操作で本校のネットワークを開放することも可能としました。

これらにより幼児児童生徒及び周辺住民にとってより安心・安全なシステムを構築しています。

ネットワークの概要

可用性を高めるため,ネットワークはリング構成,センタースイッチはコントロールカードの二重化を行い,冗長構成としています。ネットワーク自体の一元管理を図るため,AMF(Allied Telesis Management Framework)を採用することで,コストの圧縮,メンテナンスの容易性を確保しました。

鹿児島聾学校情報システム

見える校内放送の概要

見える校内放送には,「みらいスクールステーション」を導入しました。同システムは,サーバにアップした教材等を,校内ネットワークを介して教室のテレビやプロジェクターに映し出すことができます。また,ビデオカメラを使用して校内のライブ放送を行うことも可能です。災害発生時には各所の電話機を操作することで,他の番組視聴中やスタンバイ状態であっても自動的にチャンネル変更,起動を行い,災害情報を表示することができます。

鹿児島聾学校/情報システム2

校内電話の概要

各職員室に設置された電話機から,見える校内放送への情報発信が可能としています。ネットワークインフラの有効利用のため,PBX(電話交換機)から端末まではIP化しました。IP化により従来データ通信のみに使用していたアクセスポイントを電話用としても共用できるようになったため,コードレス電話機を各職員室に導入してあります。アクセスポイントはコントローラー方式を採用したためチャンネルの混在が無く,移動しながらでも通話ができるため,平常時だけで無く,災害発生時の幼児児童生徒の避難誘導に有効です。