平成30年度 学校評価の結果について

公開日 2019年03月15日

[児童生徒,保護者による学校評価] [職員による全体評価の結果] [次年度の重点項目と改善策]


 本年度,実施しました学校評価の結果についてお知らせします。

1 児童生徒,保護者による学校評価の結果

(1) 実施月及び対象

 平成30年11月 児童生徒及び保護者

(2) 実施方法

 保護者及び児童生徒によるアンケート及び自由筆記形式での評価・要望等の記入後,その結果を基に3学期に検討・改善に努めています。

 評価4:充分達成している
 評価3:おおむね達成している
 評価2:やや不十分である
 評価1:不十分である

(3) 保護者評価結果 (対象23 回収数23)

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
学校は,学校目標や取組を学校便り,週報,ホームページ等で分かりやすく伝えている。 16 3.8
学校は,特色ある教育活動(学校行事・学部行事等)を行っている。 18 3.8
学校は,教室や掲示板等の設営・展示等が工夫され,施設・設備を活用した教育活動を行っている。 16 3.7
学校は,児童生徒の健康安全や事故防止等に十分配慮し,安心して生活できるようにしている。 20 3.9
学校は,地域や家庭に開かれた学校づくり(交流学習及び共同学習,学校行事,学校訪問受け入れ等)を積極的に進めている。 17 3.8
学校は,児童生徒に基礎・基本の学力を付ける指導をしている。 16 3.7
学校は,給食指導や給食献立表・MOGU  MOGU通信の発行を通して,食の指導に関する情報を発信している。 22 4.0
教師は,日ごろの児童生徒の生活や学習の様子を保護者や地域の方々によく知らせている。 18 3.8
教師は,協力し合って児童生徒の教育活動を行っている。 18 3.8
10 教師は,個別の教育支援計画や個別の指導計画について,分かりやすく説明している。 19 3.9
11 教師は,児童生徒のことで,保護者の悩みや相談したことについて適切に対応している。 20 3.9
12 教師は,分かりやすい授業をしている。 15 3.7
13 教師は,将来の進路などについて,適切に指導している。 17 3.8
14 児童生徒は,学校に行くことを楽しみにしている。 17 3.7
15 児童生徒は,人や生き物等に対して,思いやりのある心が育っている。 18 3.8

(4) 寄宿舎保護者評価結果 (対象14 回収数14)

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
寄宿舎は,寄宿舎生が親睦を深められるような行事(歓迎会や送別会,季節の行事等)を行っている。 13 4.0
寄宿舎は学習環境や生活環境が整っている。 11 3.8
寄宿舎は,寄宿舎生の健康状態の把握や安全面に十分配慮し,安心して生活できるようにしている。 11 3.8
寄宿舎指導員は,寄宿舎生のことで,保護者の悩みや相談したことについて適切に対応している。 11 3.8
寄宿舎生は,充実した寄宿舎生活を送っている。 10 3.8

(5) 児童生徒評価結果 (対象22 回収数22)

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
学校は,学校目標やその取組を全校・学部集会や学校便り,学校ホームページ等で分かりやすく伝えている。 17 3.7
学校は,特色のある行事 (学校行事や学部行事等)を行っている。 18 3.8
学校は,学習に必要な物や施設・設備がそろっている。 19 3.8
学校は,皆さんの健康や事故防止・安全に気を配り,安心して生活できるようにしている。 22 3.9
学校は,地域や家庭に開かれた学校づくり(臨床実習,校外実習,学校行事,学校訪問の受入れ等)を積極的に進めている。 19 3.8
学校は,皆さんに基礎・基本の学力を付けるための指導をしている。 22 3.9
学校は,給食指導や給食指導献立表・MOGU MOGU通信の発行を通して,食の指導に関する情報を発信している。 23 4.0
学校は,保護者や地域の方々に,学校の取組や行事などについて情報の提供をしている。 19 3.8
先生たちは,皆さんの教育活動が円滑にいくように配慮している。 20 3.8
10 先生たちは,皆さん一人一人に応じた指導をしている。 21 3.9
11 先生たちは,皆さんの相談に応じている。 18 3.8
12 先生たちは,皆さんが分かりやすい授業をしている。 18 3.8
13 先生たちは,皆さんの将来の進路などについて,分かりやすく,指導している。 17 3.7
14 私たちは,充実した学校生活を送っている。 20 3.8

(6) 寄宿舎児童生徒評価結果 (対象14 回収数14)

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
寄宿舎は,皆さんが親睦を深めるような行事(歓迎会や送別会,季節の行事等)を行っている。 11 3.8
寄宿舎は,学習環境や生活環境が整っている。 11 3.8
寄宿舎は,皆さんの健康や安全に気を配り,安心して生活できるようにしている。 10 3.7
寄宿舎の先生たちは,皆さんの相談に応じている。 3.5
私は,充実した寄宿舎生活を送っている。 3.4

[児童生徒,保護者による学校評価] [職員による全体評価の結果] [次年度の重点項目と改善策]


2 職員による全体評価の結果について

(1) 実施月及び対象

 平成30年12月 職員

(2) 実施方法

 全職員によるアンケート及び自由筆記形式での評価・要望等の記入後,その結果を基に3学期に検討・改善に努めています。

 評価4:充分達成している
 評価3:おおむね達成している
 評価2:やや不十分である
 評価1:不十分である

(3) 職員評価結果(対象71 回収数71)

学校経営

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
あなたは,学校教育目標を理解し,目指す学校像を実践しているか。 18 53 3.3
あなたは,目指す児童生徒像や教師像を理解し実践しているか。 18 53 3.3
あなたは,学校経営方針,努力点(再発防止検討委員会の取組を含む)を理解して実践しているか。 22 48 3.3
校務分掌組織は,各主任を中心に組織として効率的に機能しているか。 30 41 3.4
学校は,保護者,地域,関係機関等との連携がうまく機能しているか。 25 45 3.3
管理職は,学校全体の状況を把握し,適宜指導や助言等を行い,学校の改革・改善に率先して取り組んでいるか。 22 48 3.3
公文書や連絡事項は,適切に処理され,円滑に機能しているか。 30 41 3.4

教務

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
各学部,寄宿舎との連携を図り,学校全般に関する校務や小中高の一貫した指導に生かしているか。 25 46 3.4
教育課程に即した時間割の運営と新学習指導要領に基づいた教育課程の編成を計画的に進めているか。 30 41 3.4
教科書給与事務や諸表簿の運用,管理が適切に行われているか。 39 32 3.5
交流及び共同学習を通して,経験を広げ,社会性を養い,豊かな人間性を育てているか。 35 36 3.5
情報・視聴覚関連機器等の点検,保守及び管理,効果的で円滑な活用をしているか。 31 40 3.4
各種研修(テーマ研修,一般研修,転入者研修等)を通じて,視覚障害教育の専門性を高めているか。 30 41 3.4
基本的人権を尊重し,一人ひとりを大切にする人権同和教育の推進に努めているか。 37 32 3.5
PTA事業や同窓会活動において,会員相互の親睦を図り,活動が活発に行われているか。  29 42 3.4
公文の紹介や学校だよりの発行,ホームページ掲載による広報活動が行われているか。 46 24 3.6

生徒指導

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
心に届く生徒指導及び教育相談を行い,家庭との連携を図り,豊かな人間関係の構築に努めているか。 27 44 3.4
儀式の意義を理解させ,厳粛なうちにも喜びあふれる思い出深い儀式になるように努めているか。 34 37 3.5
文化祭の計画立案や準備,運営を円滑に進めているか。 47 24 3.7
一日遠足・宿泊学習・修学旅行を実施することによって,見聞を広め,社会自立に向けての経験を豊かにするとともに児童生徒・教師の親睦を深めているか。 42 29 3.6
児童生徒の実態に応じて読書意欲を高め,学習情報センターとしての環境作りに努めているか。 32 38 3.5
保護者やタクシー会社,公共交通機関との連携を図り,児童生徒が安全に通学できるように支援しているか。 38 33 3.5

進路指導

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
進路指導資料の整備を図り,効果的な情報提供に努めているか。 24 46 3.3
進路相談をはじめ総合的な学習の時間やLHRなどの授業を通して,児童生徒や保護者の進路に対する意識を高められているか。 20 51 3.3
家庭・関係機関との連携を図り,進路に関する情報収集・情報提供,実習先・進路先開拓に努めているか。 32 39 3.5

保健

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
健康診断や各種検査及び健康相談等が計画的に実施され,児童生徒の健康指導に役立てられているか。 44 27 3.6
避難経路や防災整備について職員研修や避難訓練を通して理解を深め,不測の事態に備えて適切な措置体制がとられているか。 40 31 3.6
体育指導や部活動等を通して,児童生徒の心身の健康や体力の向上に努めているか。 44 27 3.6
学校給食を通して,基本的な食習慣の育成と食に関する意識の向上に努めるとともに,寄宿舎・家庭との連携が図れているか。 52 19 3.7
他の係と連携・協力し,年間を通して校内美化の推進に努めているか。 26 43 3.3

自立活動

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
児童生徒の的確な実態把握に基づいた自立活動の目標設定や活動,評価がなされているか。 28 42 3.4
自立活動に関する研修や情報交換を積極的に行い,機器,諸用具の管理と効果的な活用を図れているか。 26 44 3.4
自立活動部の各係,教育支援部との連携がなされ,協力して対応できているか。 28 43 3.4

教育支援

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
ケース会議を実施し,児童生徒一人一人のニーズや支援目標,具体的支援方法等について共通理解を図れているか。 33 38 3.5
視覚に障害のある幼児児童生徒及び成人の教育相談や,就学・就労相談等にも応じ,適切な指導や情報提供等を行っているか。 38 32 3.5
地域の児童生徒,中途視覚障害者並びに関係機関等への啓発活動に努めているか。  38 32 3.5

寄宿舎

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
職員研修を通して専門性を高めるとともに,家庭や各学部と連携を図り,寄宿舎生の指導・支援の充実に努めているか。 31 39 3.4
寄宿舎生の健康管理に留意し,親睦が深まるような行事・自治活動の推進に努めているか。 39 31 3.6
環境美化作業や避難訓練等を実施し,環境整備や安全体制の充実に努めているか。 46 24 3.7

事務

評価項目 評価4 評価3 評価2 評価1 評価平均
安全・安心な学習環境を確保するために施設・設備の管理運営を適切に行っているか。 49 20 3.7
丁寧な接客や電話対応に努めているか。 50 19 3.7
文書や学校徴収金等の管理は,県の規程に基づき適切に行っているか。 49 20 3.7
就学奨励費の制度や支払い事務について,児童生徒や保護者に対し,的確に情報を提供しているか。 52 17 3.8

[児童生徒,保護者による学校評価] [職員による全体評価の結果] [次年度の重点項目と改善策]


3 次年度の重点項目と改善策

 本年度の保護者・児童生徒の学校評価及び職員による全体評価の結果から考察し,次年度の重点項目としました。重点項目については,以下の3点です。

(1) 「開かれた学校づくりと保護者や地域との連携・発信」
(2) 「進路指導,キャリア教育に関すること」
(3) 「学校生活の充実に向けた取組(情報共有・連携・研修)」

 また,この重点項目の改善策については,以下のとおりです。

(1) 開かれた学校づくりと保護者や地域との連携・発信

キーワード
a「目に触れる機会の拡大」
b「教育活動等の見える化」
c「情報提供の適時性・即時性」

ア 視覚障害教育の啓発

  •  学校生活の様子,啓発活動の取組等に関する保護者への情報発信
    (週報等の各通信の掲示・学校行事等のVTRの活用)
  •  学校行事や授業参観・教育相談月間における学校参観の推進(参観機会の確保)
  •  ホームページやマスメディアを活用した学校行事や啓発活動等の紹介
    (ホームページ記事の紙面での掲示や来校に至る情報源の確認)

イ 視覚支援学校としてのセンター的役割に関する情報共有と発信

  •  「学校内・外における情報提供」や「啓発活動等(教育支援)」の発信
    (職員会議後の時間の活用・教育支援委員会等の関係委員会での情報・会議等の報告,保護者への活動紹介等)

(2) 進路指導,キャリア教育に関すること

キーワード
a「自己理解(自分をよく知ること)」
b「多様なニーズの丁寧な聞き取り」
c「柔軟な支援を可能とする計画の作成と実践」
d「就職先の発掘と関係機関との連携」

ア 挨拶や会話の際のマナー等の習得と実践

  •  マナーやコミュニケーションに関する実践の反復
    (日常生活における場に応じた指導・職員間の共通理解に基づいた指導)
  •  事前指導と振り返りの実践
    (児童生徒が自らのコミュニケーションの仕方について考え,気づく機会の設定)

イ 将来への展望に基づいた学習の計画

  •  児童生徒や保護者との教育相談の充実
    (個の教育的ニーズに応じた個別の教育支援計画や個別の指導計画の作成,目標に応じた学習の計画と実践)
  •  指導の経過や結果,課題の共有と発信(学級便り等の各種通信,学級学年PTA,教育相談等の活用
    教育相談等の活用,各係との連携

ウ 生徒や保護者,職員のニーズに応じ情報提供・研修機会の設定

  •  夏休み等の研修機会の設定(保護者への呼び掛け)
  •  卒業生に話を聞く機会の設定
  •  学部PTA等での進路指導担当者等による研修
  •  教育相談や学部会等での「知りたい」情報の聞き取りと学部単位での進路研修

(3) 学校生活の充実に向けた取組(情報共有・連携・研修)

キーワード
a「視覚障害教育における授業の基礎基本の確認」
b「授業に有効な手立ての情報共有(研修等の活用)」
c「学部間の情報の共有と連携(授業相互参観の活用)」

ア 会議の議題精選による時間の効果的な活用

  •  職員会議や朝会,職員研修後の時間の有効活用(児童生徒についての情報交換)
  •  各種研修・視覚障害教育や特別支援教育に関する出張報告による情報共有

イ 自己有用感を高める授業づくり・少人数に対応した授業づくり

  •  新任者研修(一般研修)や自立活動学習会への積極的な参加の呼び掛け
    (視覚障害教育の専門性の維持)
  •  授業相互参観週間等を活用した授業力の向上のための取組
    (視覚支援シート・各種チェックシート・プチ実践集の研修と活用)
  •  1時間の指導の目標と手立ての確認及びその自己評価(基本的な学力の育成)
  •  視覚支援教育に関する書籍の計画的な購入と活用,研修コーナーの活用
  •  児童生徒の良さを生かし,伸ばす学校行事
    (異年齢間の交流活動の積極的な設定・話し合い活動の充実・コミュニケーション機会の設定)

 以上のような取組を通して,盲学校職員として,専門性の向上に取り組んでいきます。


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