学校便り 南雲 第41号 令和2年11月27日発行 [一致団結 ~新たに描く鹿盲物語~] 教頭  松木 伸子 去る令和2年10月17日(土),秋晴れですがすがしい土曜日に,隔年おきに開催される文化祭が行われました。 今年度はコロナ禍での開催となり,検温・消毒・ソーシャルディスタンス等はもちろん,参加者も保護者・兄弟姉妹・祖父母等に限定して行いました。 小学1・2年生の「はじめのことば」から始まり,オリンピックやリモート,新しい生活様式等,今年話題になっている題材で製作した劇のほか,中止となった九盲・全国弁論大会の発表や箏曲・吹奏楽の発表等,これまでの学習の成果を堂々と披露し,盛大な拍手をもらいました。 舞台発表の後は,高等部普通科の販売や専攻科によるあん摩やオイルのマッサージの実演もあり,初めて体験する保護者も「とっても気持ち良かったぁ~」と大満足していました。 販売では,会場のセッティングや並び方,入り口や出口の方向などスーパー同様な形で行い,キラキラマスクホルダーやさつまいもはあっという間になくなるほどの大盛況でした。 開催する前は,大丈夫かな?心配だね?などと聞かれた声も,テーマ通りの「一致団結」で嘘のように消え,大成功を収めることができ,また一つ,鹿児島盲学校はコロナに負けない「大きな絆」を得た気がしました。 まさしく創立118年,移転して10年目にふさわしく,そして,今日から始まる新しい鹿児島盲の物語に,これからも「乞う御期待あれ!」 小学部 10月1日~2日は,5,6年生の修学旅行でした。コロナ禍,県内クラスター発生で,実施が危ぶまれましたが,熊本県への計画を大幅に変更し実施しました。 近代文学館・メルヘン館,水族館での触察や声や音を楽しむプログラム,桜島フェリーやタクシーを利用しての調べ学習や観光等,子どもたちは初めてのことにも挑戦し,キラキラした笑顔で楽しむことができました。 地元の自然や文化に触れ,友達や教師との絆を深め,学んだこと,発見等を文化祭で発表することもできました。最高の思い出と経験を,今後に生かしてほしいと期待します。 中学部 9月9日~11日の二泊三日で中学部修学旅行を実施しました。 コロナウイルス感染予防対策として,マスク着用の徹底,検温・手指消毒の随時実施,密を避けるために個室での食事やタクシーでの移動,見学先等で他のグループがいた場合の時間調整や予定変更を行いながら,すべての日程を実施することができました。 事故や怪我,病気をすることなく,無事に帰ってくることができ良かったです。また感染予防対策を意識しながらの楽しい修学旅行となり,思い出に残るものとなりました。 高等部(普通科) 9月18日に普通科の産業現場等見学と職場等見学が行われました。例年6月に実施している見学ですが,今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で,2学期に延期して実施しました。生徒たちは,事前に公共交通機関やルートを調べたり,質問内容を考えたりして臨みました。 それぞれの見学先では,就労に向けた各事業所の取組について説明を聞いたり,作業の様子を見学したりしました。 また,ヘルスキーパーとして働く卒業生にインタビューをすることもできました。生徒たちにとって,働くことへのイメージを広げる良い機会となりました。 高等部(専攻科) 文化祭実演を終えて 新型コロナウイルスの影響により,規模を縮小して実施された文化祭。例年は,あん摩,はり,オイルマッサージの実演を行っている保健理療科と理療科生徒。今回の実演は厳しいのではと心配していましたが,感染症対策を十分に行い実施することができました。 今年は,校内外での実習の多くが中止になっています。そんな中,全員で実施することができた文化祭での実演は,生徒にとってとても貴重な実習の場となりました。 新型コロナウイルスのために,いろいろなことが制限されてしまい戸惑うことも多いですが,できないことばかりを考えるのではなく,ひとつひとつの機会を大切にして,これからの学校生活を充実させてほしいと感じました。