学校だより 南雲 第44号 令和3年12月17日発行 笑顔がはじけた 一人一人が主役の大運動会  教頭 染川功次                                                              令和3年度第65回大運動会は「みんなで協力(つくる) 鹿盲の絆(カモキズ)」のスローガンの下,一人一人が主役になって輝いていた,とても素敵な運動会となりました。新型コロナウイルス感染症の拡大状況と天候が心配されましたが,当日はすっきりと晴れ渡った秋空の下,元気いっぱい運動会を開催することができました。 これまでも,コロナ禍におけるリスクマネジメントに細心の注意を払いながら,児童生徒の学びを止めない様々な工夫を行ってきましたが,今回も「2年に一度の貴重な運動会を是非開催したい」と,みんなが心を一つにして準備を進めてきました。時間短縮や参加人数の制限等を行いながらではありましたが,無事に大運動会を成功させることができたことは,大変意義深いことであったと思います。 音を頼りに全力で走りきった音響走,練習では出せなかった自己ベストに笑顔がはじけた短距離走,本校名物の鉄線リレーに手に汗握る紅白リレー。どの瞬間を切り取っても,一人一人が主役になって活躍していた競技の数々でした。また,先生方とたくさん練習をしてきたであろうマスゲー ムでは,児童生徒が元気よく跳んだりはねたりする姿に,見ていた多くの人の口元が緩んでいたのではないでしょうか。演技を終えた後の子供たちの誇らしげな表情がとても印象的でした。 今回の運動会開催に当たり,保護者の皆様の応援やおやじの会のボラティアなどたくさんの御協力をいただきました。本当にありがとうございました。これからも本校教育活動への御理解と御協力,よろしくお願いいたします。 小学部 9月30日(木)~10月1日(金) に,小学部の5·6年生は,「南薩少年自然の家」にて校外宿泊学習を行いました。 二人乗り自転車を漕ぎながら,英語だけで会話をする「イングリッシュフォトアドベンチャー」に挑戦したり,色砂を重ねて「サンドグラス」を製作したりしました。 子どもたちは,二日間,自分たちの係に責任をもって活動したり,仲間同士協力し合ったりして絆を深めていきました。この経験を今後の学校生活,社会生活にいかしていって欲しいと期待しています。 [写真:児童3名の写真 橋の上でかっこよくボーズをきめています。] 中学部 11月17日(水)に,中学部全員でグリーンファームへ行き,体験活動をしました。バスボム作りは,材料の入った袋に少しずつ水を足し,固めて完成です。ハーブのいい香り広がり,お風呂で使うのが楽しみになりました。ピザ作りでは,ピザ生地をこね,具材をトッピングしました。自分で作ったピザは絶品で大満足でした。 天気も良く,行き帰りのJRでは友達との会話も弾み,充実した一日となりました。 [写真:生徒4名の写真 施設のキャラクターのパネルと一緒に写っています。] 高等部(普通科) 「第89回 全国盲学校弁論大会全国大会」がオンラインで行われ,本校高等部普通科3年の窪春輝さんが九州地区代表として出場しました。 窪さんは,話術や声量を工夫し,自分自身の強みと弱みを客観的に見つめながら,エンジニアとして働く将来の夢を堂々と語り,見事「特別賞」を受賞しました。 この大会は,終戦前後の数年間と昨年度は中止になりましたが,昭和3年から続く,歴史のある大会です。弁士の心を打つ弁論に,メモをとりながら真剣な表情で鑑賞していた生徒たちにとっても,学ぶことの多かった弁論大会となりました。 [写真:本校体育館の舞台で練習している窪さんの写真]   高等部(専攻科) 10月20日(水)に,2名の先輩方をお招きして座談会が実施されました。この会は,先輩方をお招きして仕事・在学中の取組・進路決定など,多くの貴重なお話を聞かせていただく機会になっています。  施術に関することや経営に関することや,周囲とのコミュニケーションなど,生徒は日頃の疑問や不安に思っていることを質問し,先輩方が丁寧に答えてくださいました。生徒達が座談会で得たことを今後の学習や技術の向上に役立ててくれるものと期待しています。2名の先輩方,ありがとうございました。