学校だより〜第46号〜 「南雲」 令和4年7月15日 県立鹿児島盲学校 URL http://www.edu.pref.kagoshima.jp/ss/kagoshima-b/ E-mail kamou@pref.kagoshima.lg.jp 「夢を語る・・・一番星見つけた」 校長 前園孝哉  コロナ禍の学校生活を送って,3年目にもなると,以前より制限された生活が当たり前のようになっている面が感じられます。それでも,「こうしたいな」ということはあり,でも諦めとため息との付き合い方も上手になっている自分もいるのです。120年前,本校創立者の南雲総治カ先生は,視覚障害に加え,慣れない土地の鹿児島に来てどう思われたのだろう?今年は特に考えたりします。今よりももっと厳しい状況の世の中であったでしょう。  視覚障害や聴覚障害の人のために学校をつくろうとする原動力はどこにあったでしょうか?あくまでも推測ですが,一つには点字指導やあんまやはり,灸等の指導ができる自分の役割や責任感,そしてもう一つは,「こうあったら,こうありたい,こうしたい」を形にした夢や希望があったのではないかと思います。見方を変えれば,目標です。社会が閉塞的になると,「夢はあくまでも夢」「夢は見るだけ無駄」などと,マイナス思考に陥りがちです。  現在でも,コロナ禍の社会や不安定で不況な経済の状況をみながら,その目指すところを見失いがちな若者も多いと聞きます。しかし「できない,やらない」では叶えることさえ遠ざかってしまいます。前には進めません。  だからこそ,自分たちの願う将来や学校や社会について,夢を持って語ることが必要ではないでしょうか?  自分のまたは自分たちの目指す「一番星」を見つけ,「あーだ,こーだ」と考えたり話したりしながら,じゃあ今だったら何ができる,何が必要ととりあえずの一歩が見えてくる。そうやって南雲先生も進んだと思うのです。 皆さんの一番星が見つかることを願ってやまないですし,応援したいと考える毎日です。 【小学部】 令和4年4月28日 一日遠足  今年度は,徒歩で薬師堂公園に行きました。レクリエーションや遊具遊び,お菓子交換などを楽しみました。レクリエーションでは,人間知恵の輪と逃走中を行い,皆で協力し合いながら知恵の輪を解いたり,ハンターから逃げたりと大いに盛り上がりました。  初めての徒歩での遠足でしたが,子どもたちの願いで出発前の雨雲も吹き飛ばし,暑いくらいの陽気を感じながら,友達との仲や先生方とも交流を深めることができ,とても充実した一日となりした。 【中学部】 令和4年5月27日 小学部中学部合同小運動会  小中合同で暑い天気の中,間隔を取る,消毒や手袋着用,応援の声を控える等の感染症対策をして,4年ぶりに小運動会を実施しました。  走る種目は運動場で合同種目は体育館で行いました。「かけっこ・音響走・短距離走」では,50mの直線コースで目標タイムを設定し,そのタイムを超せるように走りました。また,盲学校伝統の「鉄線リレー」が行われ,紅白それぞれに引いた50mのワイヤーにバトンを取り付けて,そのバトンを持ち,滑らせながらリレーしました。保護者も「鉄線リレー」を体験しました。「大玉転がし」では,親子の力を合わせ,親子の絆を深めることができました。  多くの保護者の協力のもと,コロナ禍でも児童生徒全力で楽しめた小運動会となりました。 【高等部】 令和4年6月10日 高等部普通科職場等見学  高等部普通科一年生の3名は,JRとバスを利用してハートピアかごしまへ行きました。はじめに,鹿児島県障害者自立交流センターの方からハートピアかごしま内の施設説明や,スポーツや文化活動のイベント案内をして頂きました。次に鹿児島県視聴覚障害者団体連合会で働く本校の卒業生に働くことについてインタビューをさせて頂きました。  生徒は積極的に質問をしたり,施設で働く方の話を真剣に聞きメモをとったりするなど意欲的に学習に取り組み,進路選択のためのよい学習の機会となりました。 【主な2学期行事】 9月 1日(木) 始業式 9月13日(火) 高普:修学旅行(〜15日) 9月22日(木) 卒業生の話を聞いて考えよう 9月28日(水) 小:5・6宿修学旅行(〜29日) 10月15日(土) 文化祭 10月25日(火) 中:宿泊学習(〜27日) 11月 2日(水) 学校見学会 11月11日(金) 公開授業及び授業研究会 11月18日(金) 給食感謝祭 12月 9日(金) 持久走大会 12月23日(金) 終業式