「自立すること」          校長  前園 孝哉  時代とともに親子関係も変化していくのでしょうか?子どもの虐待等の事件報道につい考えさせられることも多いです。親子関係で,よく親から自立していくことを一つの成長発達の区切りのように語られることがありますが,どのように受け止められますか?精神的にも社会的にも経済的にも自分の生活を維持する姿はいわば目標でもあります。発達心理学の鯨岡氏は「自立とは自分一人が自分勝手に生きようとすることではありません。「私は私」と自分の思いを前面に押し出して生きようとする一方で,「私は私たちの一人」であることにも気づき,周りに配慮や気遣いをして,周りと巧く対人関係を営めるようになることが「自立」と言われていることの中身でなければなりません。」と述べています。親も子どもも「自立させたい−したい」「まだしたくない−させたくない」の葛藤の中で,自立への道を歩むのだと思います。そこには,自分なりにこの葛藤をうまくコントロールして自立しようとする子どもの主体性と自立させたい親の主体性のバランス良く関わり合うことが重要だと思います。支援を必要にする子どもにおいても,その子なりの自立の姿を一緒に考えていくことが大切だと思います。「みんなと一緒に旅行に行きたいんだ」「心配だけど楽しんで行ってらっしゃい」そんな夢を一つ一つ,実現していくのも自立の形かもしれません。親であること,子であることは普遍であり,大切な心の支えになると思うのです。      [令和5年1月24日(火)収穫祭]  小学部では多くの野菜作りに挑戦し,自分たちで選んで決めた野菜の種を蒔いたり,苗を植えたりして,これまで大事に育ててきました。土の中で実が育つため,観察しにくいかなと悩んでいた“じゃがいも”も土を掘るとコロコロ出てくる様子に「うぁ〜!いっぱい!」「じゃがいも家族だね!」と,最近皆で楽しんだ絵本のシーンを重ねながら,子どもらしい会話がありました。    収穫祭では,「シチュー」「野菜鍋」を作りました。野菜の紹介や触察,包丁やピーラーを使った工程でも安全に気を付けながら,主体的に取り組むことができました。心身共に暖まり,充実感いっぱい,笑顔のあふれた時間になりました。      [令和5年2月13日(月)]  〜鹿児島盲学校Gリーグ開催〜  2月13日月曜日の6時間目に高等部普通科でゴールボールのリーグ戦を行いました。生徒チーム2つと教員チーム1つの計3チームで白熱した試合を繰り広げました。  アイシェードを装着し,視界を完全に遮断した状況で行われるゴールボールでは,自分がどこにいてどのように動いているのかを把握することがとても重要になります。生徒は授業の様子を記録した映像を確認することで,授業ごとに目標をもって取り組むことができました。  当日は多くの先生方に観戦していただき,独特な緊張感の中,楽しんで試合ができました。      [令和5年3月1日(水)]  中学部では,総合的な学習の時間にスローフードを実施しました。それぞれが,担当するメニューを決め,材料の買い出しから調理まで,全て自分たちで行いました。 リストを作成してから,買い物に行きました。新鮮な食材を選ぶにはどうしたらいいか考え,必要な分量や金額など比較しました。帰るときは,荷物が重くて大変でした。また,調理では,野菜を包丁で切ったり,じゃが芋を油で揚げたり,初めは慣れない手つきでし たが,慣れてくると手際よく,作業を進めるこ とができました。試食後は,生徒同士で作っ た料理について,それぞれが感想を発表しま した。達成感が得られた時間になりました。      [令和5年2月25(土)・26(日)]   2月25日にあん摩マッサージ指圧師,26日にはり 師きゅう師の国家試験が実施され,本校からは,4名が 受験しました。当日までの間,体調管理に気を配り,全 員無事に受験できました。十分に実力を発揮できたよう です。合格発表は3月24日です。吉報を心待ちにして います          〔令和5年2月16日(木)〕     令和5年2月16日(木)に,幼児教育相談閉講式が,ありました。1年を通して,集団保育や個別相談でたくさんの子どもたちと遊び,保護者の皆様と語り合うことができました。また,PTA保護者の御協力もあり,充実した活動となりました。ありがとうございました。 <学校評価のお礼・取組などの報告>  学校評価への御協力ありがとうございました。学校評価の結果については,3月10日に配布,ホームページでの公開をさせていただきました。ご覧いただけたでしょうか。現在までに評価をもとに,タブレット端末の研修及び利用についての校内でのルール作りや学校安心メール等を活用した情報提供の取組を始めたところです。また,行事等においては,引き続き感染症対策に努めながらの企画を行っているところです。今後の取組につきましても,PTAや様々なお便り等で進捗状況をお知らせいたします。