学校だより第51号   「南雲」 令和6年3月13日発行 鹿児島県立 鹿児島盲学校 「つながりを大切に」 校長 大山 直美     本校は,明治36年2月2日に南雲総次郎先生が鹿児島市山之口町の民家を借りて開校しました。その後,大正11年6月に南雲先生は,北海道の旭川に北海道旭川盲学校(小学部・中学部)の前身である私立旭川盲唖学校を開校しました。初代校長が同じという縁でこれまでも周年行事の記念誌を互いに送り合っていましたが,今年度,児童生徒の交流を始めました。オンラインで互いの学校紹介をすることに始まり,現在,小学部1年生(どちらも1人学級)は教科の交流授業を行っています。最初は会話も少しぎこちない様子の1年生でしたが,今では冗談を言い合うようになってきています。先日は,旭川盲学校から雪のプレゼントが届き,小学部は雪合戦に発展し,中学部は温度計で雪の温度を図り,高等部や専攻科の生徒,職員も全校で雪のプレゼントを楽しみました。  また,小学部5年生は,広島,三重,高知,佐賀,熊本の盲学校とつながり,教科の交流授業を始めています。広島の校長先生が「やっと定員6人の1学級が完成しました。」とおっしゃったそうです。  各県の盲学校は,児童生徒数の減少で1人学級や少人数学級が多くなってきていますが,距離は離れていてもこのようにつながることができます。今後もこのつながりを大切にしていきたいと思います。 【小学部】 令和6年1月23日(火)  小学部の子どもたちに「楽しみな学部行事は何ですか?」とたずねると,ほぼ100%で「収穫祭です!」という答えが返ってきます。先輩たちが,初めて参加する一年生たちに「自分たちの育てた野菜を紹介したり,料理をしたりして食べるんだよ!美味しいよー!」とウキウキしながら教えている姿がとても微笑ましかったです。 【中学部】 令和6年2月21日(水)  総合的な学習の時間に,わたしたちの「食」をテーマに自分の食生活を振り返りました。卒業する3年生と先生方に向けて,在校生全員で献立を考え,洋風炊き込みご飯,2色唐揚げ,コンソメスープ,野菜サラダ,カップパフェを作りました。会食では,「おいしいね。いいのが作れたね。大 成功だったね。」などの感想も聞かれ,楽しい時間となりました。 【高等部】 令和6年3月4日(月)  高等部では,卒業生を送り出す意味を込めて,送別球技大会を開催しました。送別球技大会では,卒業生や担任の先生方を中心としたチームを結成し,フロアバレーボールで対戦しました。短い時間でしたが,白熱した展開で盛り上がりました。試合後は,卒業生へ記念品を贈呈し,卒業生からの一言で会を締めくくりました。 【国家試験】 令和6年2月24日(土)・25日(日)  あん摩マッサージ指圧師,はり師きゅう師の国家試験が実施されました。当日までの間,体調管理に気を配り,全員無事に受験できました。吉報を心待ちにしています。 【乳幼児教育相談】 令和6年2月22日(木)  5人のお友達と保護者が参加し,令和5年度乳幼児教育相談閉講式を迎えることができました。式では,子供たち一人ずつに校長先生から修了証書が手渡され,この1年のがんばりと成長に拍手をもらいました。また,保護者代表挨拶に込められた思いに,胸が熱くなりました。保護者の方々は親睦会に参加していただき,一年間の思い出や我が子に対する熱い思いを語り合うことができました。 <学校評価のお礼・取組などの報告>  学校評価への御協力ありがとうございました。学校評価の結果については,3月8日に配布,ホームページでの公開をさせていただきました。ご覧いただけたでしょうか。現在までの評価をもとに,来年度のスローガンや重点目標も決定し,新たな動きがスタートしています。今後の取組につきましても,PTAや様々なお便り等で進捗状況をお知らせいたします。