公開日 2026年03月11日
[令和7年度 学校評価結果報告] [今年度の重点項目と改善策の実施状況と反省] [次年度の重点項目と改善策]
1 令和7年度 学校評価結果報告
学校評価アンケートは,本校に在籍する全ての児童生徒,保護者および教職員を対象に実施しました。「思う」「やや思う」を肯定的な回答として集計し,4段階で評価しました。
全体として肯定的意見が多く,特に小学部児童からは平均4.0と高い満足度を誇りました。保護者からも施設設備や安全面で3.9の厚い信頼を得ており,安心できる教育環境が整っていることがわかりました。高等部や寄宿舎で示された課題は,より良い学校作りのための貴重な意見です。これら改善要望を真摯に受け止め,来年度に生かしていきます。
1 集計結果〈回収率100%〉
| 回答者 | 評価平均 | 昨年度平均 | |
| 1 | 保護者 | 3.7 | 3.7 |
| 2 | 寄宿舎保護者 | 3.7 | 3.7 |
| 3 | 小学部児童 | 4.0 | 3.9 |
| 4 | 中学部生徒 | 3.7 | 3.8 |
| 5 | 高等部普通科生徒 | 3.2 | 3.2 |
| 6 | 高等部保健理療科・専攻科生徒 | 3.1 | 3.7 |
| 7 | 寄宿舎児童・生徒 | 3.4 | 3.6 |
| 8 | 教職員 | 3.4 | 3.5 |
2 教職員 分掌別の評価平均
| 分掌名 | 評価平均 | 昨年度平均 | |
| 1 | 学校経営 | 3.3 | 3.4 |
| 2 | 教務 | 3.4 | 3.6 |
| 3 | 生徒指導 | 3.4 | 3.6 |
| 4 | 進路指導 | 3.4 | 3.4 |
| 5 | 保健 | 3.5 | 3.6 |
| 6 | 自立活動 | 3.4 | 3.3 |
| 7 | 教育支援 | 3.5 | 3.5 |
| 8 | 寮務 | 3.5 | 3.6 |
| 9 | 事務 | 3.7 | 3.8 |
〈詳細は以下の通り〉
1 保護者アンケート集計結果
| 項 目 | R7 | R6 | |
| 1 | 学校は,行事やホームページ,通信等で学校目標や取組,支援機器等の情報を発信している。 | 3.8 | 3.8 |
| 2 | 学校は,視覚支援学校の特色を生かした教育活動(学校行事・学部行事等)を行っている。 | 3.8 | 3.8 |
| 3 | 学校の施設や設備などの教育環境は,よく整えられている。 | 3.9 | 3.8 |
| 4 | 学校は,児童生徒の健康や事故防止等に十分配慮し,安全で安心な生活できるようにしている。 | 3.9 | 3.7 |
| 5 | 学校は,地域や家庭に開かれた学校づくり(交流及び共同学習,PTA活動等)を積極的に進めている。 | 3.7 | 3.7 |
| 6 | 学校は,児童生徒に学力や生活する力の基礎を身に付けるため,きめ細やかな指導や分かりやすい授業をしている。 | 3.6 | 3.7 |
| 7 | 学校は,保護者や児童生徒が食への関心と理解を深めるよう,給食等を通じた食育を積極的に行っている。 | 3.8 | 3.9 |
| 8 | 学校は,学年間や学部間,学校・寄宿舎間で情報が共有され,連続性や一貫性のある指導・支援が行われている。 | 3.7 | 3.7 |
| 9 | 学校は,個別の教育支援計画や個別の指導計画について,分かりやすく説明し,適切な目標を立てたり,評価したりしている。 | 3.7 | 3.8 |
| 10 | 学校は,心配なことや困ったことなどを相談したとき,真摯に対応している。 | 3.5 | 3.7 |
| 11 | 学校は,児童生徒の将来の生活を見通した進路指導を行ったり,適切な進路情報を提供したりしている。 | 3.6 | 3.3 |
| 12 | 児童生徒は,学校に行くことを楽しみにしている。 | 3.6 | 3.6 |
| 13 | 学校は,児童生徒の人権に配慮し支援を行っている。 | 3.7 | 3.7 |
| 平 均 | 3.7 | 3.7 | |
2 寄宿舎保護者アンケート結果
| 項 目 | R7 | R6 | |
| 1 | 寄宿舎は,みなさんが友情を深めるような行事(歓迎会や卒業を祝う会,季節の行事など)を行っている。 | 3.9 | 3.8 |
| 2 | 寄宿舎は,学習環境や生活環境が整っている。 | 3.9 | 3.8 |
| 3 | 寄宿舎は,みなさんの健康や安全に気を配り,安心して生活できるようにしている。 | 3.6 | 3.7 |
| 4 | 寄宿舎の先生たちは,みなさんの話や相談をよく聞いている。 | 3.6 | 3.8 |
| 5 | 私は,充実した寄宿舎生活を送っている。 | 3.5 | 3.6 |
| 平 均 | 3.7 | 3.7 | |
3 児童・生徒アンケート集計結果
| 項 目 | 小 | 中 | 高普 | 高専 | |
| 1 | 学校は,学校目標やその取組,行事などについて,全校集会や学部集会,学級通信等で分かりやすく伝えている。 | 4.0 | 4.0 | 3.3 | 2.6 |
| 2 | 学校は,特色のある行事 (学校行事や学部行事等)を行っている。 | 4.0 | 3.7 | 3.7 | 3.0 |
| 3 | 学校は,学習に必要な物や施設・設備がそろっている。 | 4.0 | 4.0 | 3.3 | 3.3 |
| 4 | 学校は,みなさんの健康や事故防止・安全に気を配り,安心して生活できるようにしている。 | 4.0 | 3.7 | 3.0 | 3.7 |
| 5 | 学校は,地域や家庭に開かれた学校づくり(交流及び共同学習,PTA活動等)を積極的に進めている。 | 4.0 | 3.7 | 3.0 | 3.0 |
| 6 | 学校は,基礎・基本の学力を付けるための指導や分かりやすい授業をしている。 | 4.0 | 4.0 | 3.3 | 2.7 |
| 7 | 学校は,給食指導や給食献立表,MOGU MOGU通信等の発行を通して,食の指導に関する情報を発信している。 | 4.0 | 3.7 | 3.3 | 3.5 |
| 8 | 学校は,自分たちに必要な視覚障害や支援具に関する情報について知らせている。 | 3.7 | 3.7 | 3.3 | 3.3 |
| 9 | 先生たちは,みなさんの話や相談をよく聞いている。 | 3.9 | 4.0 | 3.0 | 2.8 |
| 10 | 先生たちは,みなさんの将来の進路などについて,分かりやすく,丁寧に指導している。 | 4.0 | 3.7 | 3.0 | 3.2 |
| 11 | 私たちは,充実した学校生活を送っている。 | 4.0 | 3.0 | 3.3 | 2.5 |
| R7 平 均 | 4.0 | 3.7 | 3.2 | 3.1 | |
| R6 平 均 | 3.9 | 3.8 | 3.2 | 3.7 | |
4 寄宿舎児童・生徒アンケート集計結果
| 項 目 | R7 | R6 | |
| 1 | 寄宿舎は,みなさんが友情を深めるような行事(歓迎会や卒業を祝う会,季節の行事など)を行っている。 | 3.6 | 3.8 |
| 2 | 寄宿舎は,学習環境や生活環境が整っている。 | 3.5 | 3.8 |
| 3 | 寄宿舎は,みなさんの健康や安全に気を配り,安心して生活できるようにしている。 | 3.5 | 3.7 |
| 4 | 寄宿舎の先生たちは,みなさんの話や相談をよく聞いている。 | 3.2 | 3.8 |
| 5 | 私は,充実した寄宿舎生活を送っている。 | 3.3 | 3.6 |
| 平 均 | 3.4 | 3.6 | |
[令和7年度 学校評価結果報告] [今年度の重点項目と改善策の実施状況と反省] [次年度の重点項目と改善策]
2 令和7年度の重点項目と改善策の実施状況と反省
|
スローガン「言葉をかけあい※ つながる 盲学校」 (1) 「学校が楽しい」と感じる学校づくり (2) 児童・生徒の心に届く相談体制の充実 (3) 視覚支援教育に関する情報発信と専門性の継承・維持・向上 ※ 「言葉を 掛け合い」 と 「言葉を掛け 会い」の両方の意味 |
1 「学校が楽しい」と感じる学校づくり
ア 児童・生徒の実態に応じたICT機器の活用や体験活動等を取り入れた多様な学び方ができる授業展開を行う。
|
研究テーマ「学ぶ喜びを実感できる授業づくり」として,鹿児島県特別支援学校授業力向上プログラムで授業公開を行い,各学部でICT機器や教材を工夫し,一人ひとりの特性に合わせた学びを深めました。小学部の触察教材を用いた体験活動や,高等部のGoogle Classroom活用など,児童生徒が自ら見通しを持って主体的に活動する姿が多く見られました。 一方で,中学部,専攻科でのICT活用支援など,個別のニーズに応じた指導技術の向上が今後の課題です。この成果と課題を次年度へつなげ,職員研修を通して専門性のさらなる維持・継承に努めていきます。 |
イ 児童・生徒が安心して,みんなが考え,支え合い,想像することを通して,それぞれの課題を解決していくことができる活動を行う。
|
高等部生徒会が中心となり,トランプ遊びや卓球バレーなどの全校交流会を年4回実施しました。異年齢の児童生徒が互いの声を聞き,尊重し合いながら活動することで,安心して生活できる関係を築いています。 また,運動会では紅白に分かれ,一致団結して声を張り上げ応援し合うことで,最高の思い出を作ることができました。こうした活動を通して,誰もが安心して支え合える土壌が育まれています。今後も共に課題を解決していけるよう,結びつきをさらに深めていきます。 |
ウ 県内外の学校との「交流及び共同学習」や「居住地校交流」を通して,地域や学校との連携を深める。
|
他県の盲学校とのオンライン交流や部活動,居住地校交流などを通じて,多様な仲間と関わる機会を積極的に設けました。多数の人たちとの交流経験から感性を磨き,日々の成長につなげられるよう,次年度もオンラインや対面の良さを生かした豊かな交流の場を計画していきます。 |
2 児童・生徒の心に届く相談体制の充実
ア 進路に関する情報提供や自己理解を深める授業等を行い,児童・生徒の意識を高めるとともに一人一人のニーズに応じた個別相談を行う。
|
高等部の進路担当が,乳幼児教育相談や中学部の生徒・保護者に対して進路指導の説明を行うなど,「縦の連携」を図ることができました。これにより,進路に関する情報提供と理解促進が図られました。 また,中学部での職場見学・体験,高等部普通科での職場実習,高等部専攻科での臨床実習など,卒業後を見据えた活動を展開しました。専攻科においては,学習内容を深化させるため,3月に鹿児島大学で解剖実習を行う予定です。 |
イ 施設参観や研修会等のPTA事業を通じて,学校と家庭,保護者間の連携を深め,充実を図る。
|
合同レクリエーションや防災に関する研修会などを通じて,学校と家庭,そして保護者様同士のつながりを深める取組を行いました。また,小学部では,学部行事(ベスト8)などを活用し,児童の学校での様子を共有するとともに,育ちを共に支え合うための協力体制を築きました。 今後も,つながりを感じられるような連携のあり方を検討していきます。 |
ウ 外部専門家や支援部,進路部,人権同和教育係など,相談窓口を複数設定して,児童・生徒と向き合い,信頼関係を構築することで,相談体制の充実を図る。
|
小学部での複数体制による教育相談や,中学部での専門家(理学療法士等)を交えた健康相談,学校全体でのスクールカウンセラーの活用など多角的な視点から一人ひとりを支える体制づくりを進めました。児童生徒からの相談については,早めに対応することを心がけ,全職員で共通理解し,解決に向けて取り組みました。 |
3 視覚支援教育に関する情報発信と専門性の継承・維持・向上
ア 進路研修会や学校見学会,視覚支援機器の展示会など,保護者を含めた本校家族や校外に向けた“あはき”の魅力や視覚障害教育に関する情報の発信,啓発を行う。
|
学校見学会や「自活部だより」「支援部だより」の発行,ホームページでの情報発信を通じて,視覚障害教育の内容周知を行いました。また,学校見学会では,本校保護者や校外に向けて最新の視覚支援機器展示会を案内したほか,専攻科では鹿児島県庁等でのヘルスキーパー実習を通じて“あはき”の魅力を発信するなど,多角的な啓発活動を展開しました。これらの取組により,専門性を広く還元しました。 今後も積極的な情報発信と啓発活動を継続するとともに,地域との結びつきを深めていきます。 |
イ 関係学校・機関等,本校内外の視覚障害のある方を“孤立させない”働き掛けを行う。
|
特別支援学校のセンター的機能として,未就学児や他校の児童生徒への早期支援や巡回相談を行いました。巡回相談や学校見学会を通じ,県内の視覚障害児への支援と啓発に努め,孤立を防ぐネットワークを広げました。定期来校相談では,点字の読み書きや白杖歩行等,本校でしかできない専門的な指導を継続しセンター的機能を発揮しています。今後も,相談への迅速な対応と,地域との継続的な連携体制の強化に努めていきます。 |
ウ 相互授業参観等を通して,効果的な指導法の共有,支援ツールの活用促進などについて研修を深め,専門的な指導力の継承,維持,向上を目指す。
|
視覚障害教育の専門性を維持・向上させるため,学部を超えた研究授業や相互参観を年3回計6週間実施しました。小学部での自立活動の工夫や,中学部での教材提示の検討,高等部でのテストチェック体制の構築など,互いの授業を見合い,助言し合うことで,指導技術の共有と継承を図りました。 今後はマニュアルの整備やICTを活用した情報共有をさらに進め,組織として専門性を高めていけるよう努めていきます。 |
[令和7年度 学校評価結果報告] [今年度の重点項目と改善策の実施状況と反省] [次年度の重点項目と改善策]
3 次年度の重点項目と改善策
令和8年度の重点項目と改善策(案)
|
スローガン「言葉をかけあい※ つながる 盲学校」 ⑴ 「活気があり,学ぶことが楽しい」と感じる学校作り ⑵ キャリア教育と心の教育の充実 ⑶ 視覚支援教育に関する情報発信と専門性の継承・維持・向上 ※ 「言葉を掛け合い」と「言葉を掛け 会い」両方の意味 |
1 「活気があり,学ぶことが楽しい」と感じる学校づくり
ア ICT活用と「概念形成」の連動
実態に応じたICT機器の活用に加え,幼小学部から高等部まで「的確な概念形成と言葉の活用」を軸とした系統的な指導を行い,確かな学力の定着を図る。
イ 主体的・対話的で深い学びの全校展開
自ら問いを立て,解決していく「探究型」の授業展開に取り組む。
2 キャリア教育と心の教育の充実
ア 学部をつなぐキャリア教育の推進
「将来の自立」を見据えた学部間連携によるキャリア教育を推進する。進路に関する情報提供や自己理解を深める授業等を行い,児童・生徒の意識を高めるとともに一人一人のニーズに応じた個別相談を行う。
イ 多角的・組織的な相談体制の維持
外部専門家や支援部,進路指導部,人権同和教育係,生活・通学指導係など,複数の相談窓口を活用し,児童・生徒の心に届く教育相談を継続する。
3 視覚支援教育に関する情報発信と専門性の継承・維持・向上
ア あはき教育・視覚障害教育の魅力発信
進路研修会や学校見学会,理療科体験など,保護者を含めた本校家族や校外に向けた“あはき”の魅力や視覚障害教育に関する情報の発信,啓発を行う。
イ センター的機能の充実
関係学校・機関等,本校内外の視覚障害のある方を“孤立させない”働き掛けを行う。
ウ 相互授業参観による「授業力」の向上
相互授業参観等を通して,発達段階に応じた指導法の違いや共通点を学び,学校全体の専門性を底上げする研修を深め,専門的な指導力の継承,維持,向上を目指す。

