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 進路指導 センターイラスト鹿児島県総合教育センター
進路指導についての基本的な考え方
令和3年3月更新 
  進路指導についての基本的な考え方



 
 進路指導は,単なる進学や就職のための直接的指導・援助の活動だけでなく,個々の生徒の能力・適性等の発見と開発を前提として,生徒自らが主体的に進路を選択・決定するとともに,将来に向かって社会的・職業的に自己実現が図れるようにすることをねらいとした教育活動である。

(1)
 望ましい勤労観・職業観を形成,確立する教育活動である。
 勤労や職業についてどのような考えをもち,日常の生活の中でそれぞれの役割を果たすとともに,どのような職業につき,どのように職業生活を送るかは,人がいかに生きるか,どのような人生を送るかということに深くかかわっている。しかし,今日,勤労や職業に対する理解の不足や安易な考え方など,若者の勤労観・職業観の未成熟さが指摘されている。それだけに,望ましい勤労観・職業観をはぐくむことは,進路指導,さらにはキャリア教育にとって重要な課題である。 

(2)
 一人一人の生徒を大切にし,その可能性を伸長する教育活動である。
 個々の生徒の能力・適性等の個人的差異に十分配慮し,ガイダンスの機能充実を図り,個人に即した指導・援助に努めることが大切である。

(3)
 家庭・地域社会・関係諸機関等との連携,協力が特に必要とされる教育活動である。
 学校だけでなく,生徒の家庭や地域社会,企業,上級学校などとの連絡会開催や情報収集に努め,普段から相互理解を深めることが大切である。



 
 進路指導は,校内の組織体制を整備し,学級担任をはじめ,すべての教師が相互に密接な連絡を取り合い,それぞれの役割・立場において協力して,各教科,道徳,特別活動及び総合的な学習(探究)の時間などの指導,さらには教育課程外の指導など,学校のあらゆる教育の機会や場を通じて,3か年を見通した一貫性のある発展的な指導を一致協力して行う必要がある。
 そのために,各学校においては,学習指導要領に基づき,進路指導の基本的な考え方を踏まえながら,目標をもち,その実現を目指して教育活動全体を通じ計画的,組織的な指導を行っていくことが大切である。


進路指導の全体計画(例)(中学校)


学習指導要領
中学校
第1章総則第4の2(3)

  生徒が,学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら,社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるよう,特別活動を要としつつ各教科等の特質に応じて,キャリア教育の充実を図ること。その中で,生徒が自らの生き方を考え主体的に進路を選択することができるよう,学校の教育活動全体を通じ,組織的かつ計画的な進路指導を行うこと。


 
 中学校段階の生徒は,心身両面にわたる発達が著しく,自己の生き方についての関心が高まる時期にある。このような発達の段階にある生徒が,自分自身を見つめ,自分と社会とのかかわりを考え,将来,様々な生き方や進路の選択可能性があることを理解するとともに,自らの意志と責任で自己の生き方や進路を選択できるよう適切な指導・援助を行う進路指導が必要である。ここでいう生き方や進路の選択は,中学校卒業後の就職や進学について意思決定することがゴールではない。中学校卒業後も,様々なことを学んだり,職業経験を積んだりしながら,自分自身の生き方や生活をよりよくするため,常に将来設計を描き直したり,目標を段階的に修正して,自己実現に向けて努力していくことができるようにすることが大切である。
〔中学校学習指導要領解説 総則編 第3章4節3〕

高等学校
第1章総則第5款の1(3)
 
 生徒が,学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら,社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるよう,特別活動を要としつつ各教科・科目等の特質に応じて,キャリア教育の充実を図ること。その中で,生徒が自己の在り方生き方を考え主体的に進路を選択することができるよう,学校の教育活動全体を通じ,組織的かつ計画的な進路指導を行うこと。


 
 高等学校段階の生徒は,知的能力や身体的能力の発達が著しく,また,人間としての在り方生き方を模索し,価値観を形成するという特色をもつ。このような発達の段階にある生徒が自己理解を深めるとともに,自己と社会との関わりについて深く考え,将来の在り方生き方,進路を選択決定して,将来の生活において望ましい自己実現ができるよう指導・援助を行う進路指導が必要である。ここでいう進路の選択決定や将来設計は,高等学校卒業後の就職や進学について意思決定することがゴールではない。高等学校卒業後の社会的移行においても,様々なことを学んだり,職業経験を積んだりしながら,自分自身の在り方生き方や進むべき方向性とその具体的な選択肢について探索・試行し,常に将来設計や目標を修正して,自己実現に向けて努力していくことができるようにすることが大切である。 

〔高等学校学習指導要領解説 総則編 第6章1節の3〕


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