令和8年度1学期始業式

公開日 2026年04月07日

最終更新日 2026年04月16日

R8始業式 

みなさん、おはようございます。

 桜前線が北上し、淡い桜色の花びらが幾重にも重なる、うららかな美しい季節となりました。新しい始まりにふさわしい、希望に満ちた春です。本日、令和8年度の始業式を迎え、それぞれ新たな一歩を踏み出します。進級おめでとうございます。4月は出会いの月です。一つ一つの出会いが、これからの自分をつくっていきます。その出会いを大切にし、喜びと実りに満ちた日々にしていきましょう。

 さて、本校では昨年度、「一人ひとりが主役!―自律と貢献、未来を見すえて主体的に学ぶ―」を学校スローガンとして掲げ、教育活動に取り組んできました。令和8年度は、その歩みをさらに前へ進めます。「一人ひとりが主役」という言葉に、「―勉学・規律・貢献、未来を見すえて主体的に学ぶ―」という柱を据え、より確かな成長を目指していきます。

 ここで、みなさんに一つの問いを贈ります。「就職のためでも、進学のためだけでもない。ましてや、親や先生のためでもない。人生の主役である自分が輝くために、勉学に励んでみませんか。」この問いを、どうか自分自身に向けてみてください。                               

 先日、ある美容室チェーンの社長と話をする機会がありました。「どのような美容師が成功しますか。」と尋ねたところ、「技術が優れているのは当然です。」と前置きされた上で、次のように話されました。「失敗したときに理由をたずねると、『説明を受けていません。』『指示されていません。』『マニュアルに書いてありません。』と答える人は、残念ながら成長が止まってしまうことが多い。」私はこの言葉に、はっとさせられました。失敗を誰かのせいにするのか。それとも、自分の課題として受け止めるのか。その違いが、その人の未来を大きく分けていくのです。

 だからこそ大切なのは、自ら問い、考え、判断し、そして一歩を踏み出すことなのです。みなさんには、与えられることを待つのではなく、自らつかみにいく人であってほしい。失敗を恐れず、挑戦し続ける人であってほしい。その積み重ねが、必ず自分自身の力になります。

 現在、世界では中東情勢の悪化などにより原油価格が高騰し、私たちの生活にも大きな影響が及んでいます。こうした変化を、1年前に予測できた人がいたでしょうか。これからの時代は、正解が用意されているとは限りません。だからこそ、自分で考え、自分で判断し、自分で行動する力が必要なのです。高校生活の中で迷いが生じたときには、この学校スローガンを、進路を示す確かなよりどころとして思い出してください。きっと、次に進むべき方向を示してくれるはずです。

 また、高校生の時期は、悩むことも少なくありません。苦しいとき、迷ったときは、一人で抱え込まないでください。みなさんの周りには、支えようとする人が必ずいます。どうか、遠慮なく頼ってください。

 さて、明日は33名の新入生が入学してきます。不安な気持ちでいっぱいのことでしょう。みなさんの一言が、その不安を安心に変えます。みなさんの笑顔が、その一日を忘れられないものにします。上級生として、明るい挨拶と温かい声かけで迎えてください。新しい仲間を温かく迎え入れ、令和8年度の良いスタートを切りましょう。 

 「一人ひとりが主役」、この言葉のとおり、ここにいる全員が、それぞれの舞台で輝く存在です。令和8年度が、みなさん一人ひとりにとって、大きく成長し、自分の可能性を広げる一年となることを心から願い、始業式の式辞といたします。

                                     令和8年4月7日

                                     鹿児島県立福山高等学校

                                     校長  吉井 秀一郎