校長 あいさつ

公開日 2023年04月04日

 鹿児島県立鹿屋工業高等学校は,大隅半島の中核都市である鹿屋市に,昭和19年機械科と土木科の二学科を設置する鹿屋市立工業学校として創設されました。昭和25年に現在の名称である鹿児島県立鹿屋工業高等学校に改称されました。現在は建築科,電気科,電子科を加え,計五つの学科が設置されています。校訓に「自律」「勤勉」「不屈」を掲げ,卒業生数も17,900名を超えている創立80周年の歴史と伝統ある大隅半島唯一の工業高校です。

  校章は,三角形に円を組み合わせ,中心に 「工」 と 「髙」 の文字を縦に並べたものになっています。三角形は三角測量とピラミッドを表し,土木科と建築科を象徴しており,円は回転と交流電気を表し,機械科と電気科と電子科を象徴しています。この三角形と円の重心は一致しており,各学科が一致協力し,学校の充実発展を遂げ,本校の前途を洋々たるものにしていることを表現しています。

  本校は,青雲寮と名付けた学生寮も設置され,遠方からの生徒たちも充実した生活が送れるよう環境を整備しています。現在寮生は4名と少ないですが,是非遠方にお住まいの方も進路希望先の一つとして考えていただけるよう,そして安心して受検してていただけるよう対処していきたいと思っています。全校生徒は,549名で学業はもちろんのこと,学校行事・部活動,資格試験などに意欲的に取り組み,ものづくりコンテストやロボット競技大会などのものづくりの大会へ積極的に参加するなど,活気に満ちあふれています。特に昨年の部活動等においては,「燃ゆる感動 かごしま国体」において,ボクシング部・ボート部及びカヌー競技の生徒達が参加し素晴らしい成績を収め,インターハイ・九州大会にも出場しています。ぜひ,今後入学を希望する皆さんも工業に関する勉強以外にも部活動や生徒会活動など幅広く挑戦してもらいたいと思います。

   

 SDG's(持続可能な開発目標)やカーボンニュートラルが久しく問われている現代社会において,次代の中心となり活躍する若き技術者の育成が不可欠であります。鹿屋工業高校での高校生活三年間は,その人材育成のための大事な期間であり,大きく羽ばたくチャンスになります。本校に入学して有意義な三年間にするために,まずは進路目標を早期に決め,その目標に向かって努力してほしいと思います。本校の正門にはスローガンとして「君の今が未来を創る」,キャッチフレーズとして「人財は鹿屋工業高校にあり」を掲げてあります。全ての生徒が最高の準備をして最高の結果を残せるように,全職員が一丸となって生徒の育成と学校の発展,さらには未来の工業教育の充実ために精一杯取り組んでいく所存でございます。今後とも地域の皆様方の温かい御支援と御協力をいただきますようお願い申し上げご挨拶といたします。

  最後に,今年は11月9日(土)に創立80周年記念式典を計画しております。同窓会の皆様をはじめ,PTA及び地域の皆様のお力添えをいただきながら,成功裏に終えることができますよう努めてまいります。

 

 

 

鹿児島県立鹿屋工業高等学校

校 長  中 村 公 一

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