◆学校長式辞より　（校内放送にて実施。一部抜粋）

「２０２０・令和２年の今年を振り返ると，新型コロナウイルス感染拡大によって，４月にインターハイが中止，翌月の５月には県大会，甲子園も中止，さらに６月は鹿児島国体も開催を断念，オリンピックも延期，スポーツだけでなく様々な文化活動も中止や延期。夏が終わり，季節が秋になる頃に，国や自治体も経済を回し始め，徐々に活動が再開されましたが，冬場に入ると感染が再び加速拡大し始めています。しかし，このコロナ禍の中で今月７日に「はやぶさ２のカプセル帰還」のニュースが全世界で報道されました。６年もの年月をかけて，５２億キロという天文学的距離を帰還したことは，日本の科学技術の高さを改めて，全世界に証明しました。この報道によって，多くの人が前を向くことの大切さを感じたことでしょう。

人はメンタルに支配されると言われます。逆境や窮地に至るときに，人はネガティブなことを考えがちです。そうなると，往々にして問題を起こしたり，失敗してしまいます。つまり，ピンチに立ったときこそ，ポジティブに考えることが大切だと言うことです。しかし，実際にはなかなか全員がそうできるわけではありません。だからこそ，日頃の訓練や練習が必要なのです。明けない夜はないという言葉のとおり，やがてこのコロナ禍も終息していきます。様々な制約がなされる現状においては，良書に親しむ機会を創ることが自分の考え方を広げる大切なチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。ぜひ，自分探しのそんな一冊を手に取ってみてください。最後になりますが，くれぐれも交通安全に心がけ，来年，三学期の始業式には，必ず，お互いに元気な姿でお会いしましょう。」

◆もうすぐ新しい年を迎えますが，関係の皆様方のご多幸を心より祈念いたします。◆