校長語り№11(修了式式辞)

公開日 2023年03月24日

先日,合格者発表と合格者集合がありました。合格した受験生は,山川高校での生活を楽しみにしていることでしょう。ぜひ,先輩として温かく迎えてほしいと願っています。

さて,この一年間を振り返ってみますと,始業式に今年度のスローガン「一日一日を大切に~努力に裏打ちされた山川高校生~」の話をしました。学習や資格検定,学校行事,生徒会活動,部活動など一人一人の努力の成果はどうだったのでしょうか。

1年生は初めての高校生活において専門教科の学びとともに高校生としての立ち居振る舞いを学年朝礼や学科朝礼などで習得しました。

2年生は中堅学年として3年生を補佐し,クラスマッチや体育祭,文化祭での活躍とともに,各学科の校外活動も山川高校代表として頼もしい姿を披露してくれました。

皆さんのテレビやラジオ,新聞での活躍ぶりは,学校に元気を与えてくれます。

今日は,その中のひとつをご紹介します。1月の南日本新聞の若い目に掲載されたものです。

『農業と向き合う』山川高校 1年 濵﨑 蓮   作物を育ててみたいという気持ちがあり,農業科のある高校へ進んだ。1年生は農業の基礎を学んでいる。2学期は生徒一人当たり9平方メートルの畑が準備された。畑のCEO(最高経営責任者)としての活動が始まった。

私はカボチャ,大根,キャベツの3種類の野菜を栽培した。種をまいた後,「野菜はいつの間にか育つだろう」と勝手に思い,1週間以上放置していた。授業の時に自分の畑を見て,全然育っていないことに驚いた。その日以降,休み時間や放課後に足を運び,観察して対策を講じるように心がけた。

農業は,気候や病害虫,雑草などいろいろな障壁をクリアしなければなりません。大変なことも多い。それを乗り越え,自分の育てた作物が人に「おいしい」と喜んでもらえた時は,言葉で表現できないほど達成感がある。

担当の先生が考えるCEOになれたかは分からないが,これからも農業にしっかりと向き合っていきたい。

これを読んだ方々は,山高生,頑張れとエールを送られるでしょう。

ぜひ,他の皆さんも自分がしっかりと向き合えるものを見つけて新学期を迎えてほしいと願っています。3か年皆勤,服装指導ゼロなども大いに自慢できるものです。

新学期は「あいさつ運動」からスタートします。元気な声と,端正な着こなし,本日の保健だよりにも掲載された「ありがとう」の言葉で新学期に臨んでください。以上で式辞といたします。