春休みは，身体と心を休ませて，自分と向き合うことが できたでしょうか。

    今日から 新年度がスタートします。今年度のスローガンは「一日一日を大切に 努力に裏打ちされた山高生 一歩成長した自分へ」です。昨年度のスローガンの後 に 一歩成長した自分へ を追加しました。
    毎年，同じように季節が変わり 月日が流れますが 年齢を重ねた分だけ 厚みと深みのある 人に 成長してほしいと 願っております。
ところで 今日は ある人物を紹介します。
    牧野 富太郎（まきの とみたろう）という 日本を代表する 植物学者です。
    その経歴と ひたむきな 生き方を ぜひ 皆さんに知ってほしいと思います。

    牧野 富太郎は 高知県で生まれ，５歳までに両親を亡くし，祖母に育てられます。
    高知の豊かな自然に育まれ 幼い頃より 植物に興味を持ち 独学で 植物の
    知識を身に付けました。
    小学校は自らの意思で 中退しています。

    その後は ひたむきに 植物に関することであれば 大学や有名な先生のところにも出向き 疑問や質問をぶつけていきます。
ついには 新種「ヤマトグサ」を発見し 日本人として 初めて 新種に 学名をつけました。

    彼の語った言葉「世の中に雑草という名の草はない」は あまりにも有名です。

    ７６歳の時に 鹿児島を訪れています。

    彼の人生は この春 ＮＨＫの連続テレビ小説で ｢らんまん｣という タイトルで放送されます。

    自然を愛し，自分の 向き合うものに ひたむきに 探求していく姿に 私は山高生の 姿を重ねてしまいます。

    今年度が 生徒の皆さんにとって 努力と成長に満ちた１年であることを祈念して式辞といたします。