校長語り№14【自他の尊重】

公開日 2023年06月06日

 土日に開催された山川港まつりにおいて,ステージでは演劇部3人が「赤ずきんちゃん」の演題で堂々と演じてくれました。また,販売では園芸工学科・農業経済科の3年生が授業で生産・加工したものを元気に販売していました。地域の方々も声をかけて下さっていました。

 そして,小学校の校長先生から「毎朝きちんと挨拶をしてくれる山川高校生がいて感心しています。」とのお褒めの言葉を頂戴し,誇らしく感じています。

 さて,先日,中高連絡会がありその際に1年生と話す機会がありました。「高校生活はどうですか。?」と尋ねると「緑豊かで,みんな優しいです。」と答えてくれました。安心しました。

   今日は『自他の尊重』というテーマで話をします。山川高校では育てたい生徒像の一つとして『自他の尊重』を掲げています。意味は個人的・社会的責任を重んじ,多様な他者を尊重するとともに,自分を認め,高めようとすることです。

   そこで,昨年度もこの時期に紹介した『ことばのかたち』という絵本の一部を紹介します。

   もしも話すことばが目に見えたらどんなかたちをしているだろう。

   たとえばだれかを傷つけることばが針のかたちをしているとしたらどうだろう。

   だけど厳しく傷つけることばでも,それが大事な忠告だったときには見分けがつくとしたらどうだろう。

   たとえば,そんなことばは,木の実のかたちをしているとしたら投げつけられたときは痛いけれどひろって育てたら実ることもある木の実。

   毎日,消えていく話し言葉のむこうのこころのかたちを探す。

   皆さんの話すことばが他者への思いやりと優しさに溢れた真珠のような輝きと誠実さで校内に溢れることを願っています。