校長語り№21『二学期終業式~心を込める・職人の仕事~』   

公開日 2023年12月22日

 昨日,山高マッチが開催されました。種目はサッカー,三年生さすがです。シュートが力強かった。二年生,惜しかった。一年生,三年生に負けて悔しがっていましたね。先輩の姿を追いかけていく様,頼もしい。もっと伸びてほしい。同じ時間帯に保護者の方々は係の先生方と一緒に門松を作っていました。登校するときに気付いたことでしょう。保護者が語られた言葉は「来年が山川高校にとって佳い年になりますように。」有り難いです。さて終業式最初の話です。皆さんは二学期始業式で紹介した「大分で出会った少年」のことを覚えていますか。会場が分からず困っていた私を助けてくれた少年のことです。名前を聞かなかったことが悔やまれ,どうしてもお礼が言いたくて大分県の新聞社に投稿しました。幸いなことに掲載され,当日の新聞と景品が送られてきました。そして,このことには更なる偶然が重なりました。本校の生徒の一人に大分在住の祖父母がいます。私が投稿した記事を読み,孫娘の通う高校で語られた話ではないか,この記事を送ってあげようかと思われたそうです。感謝の気持ちで一杯です。二つ目の話は,修学旅行中,ディズニーシーでの出来事です。一番最後に行われる水上パレードを待つ間,隣でシートを敷いて座っていた人が,元ディズニーシーの清掃担当の方でした。カストーディアルアートといって落ち葉でミッキーの絵を形作り,地面に貼り付けたり,水で地面にキャラクターの絵を描く芸術です。これは東京ディズニーシー開園15周年限定のもので2017年3月17日まで行われていました。その女性は,もともと芸術関係の学部に所属していて大学4年生の時にカストーディアルアートがやりたくて掃除担当のアルバイトに応募したそうです。掃除がとっても楽しく,お客様に喜んでもらえて本当によかったと言われました。三つ目の話は羽田空港は世界で一番清潔で美しく,世界一の空港であるということ。そして,そこには世界一の清掃員と評価された方がいらっしゃったということです。NHKプロフェッショナル仕事の流儀で放映もされました。本当に羽田空港はきれいです。海外を旅すればよくわかります。世界一と評された方が心の支えとされた言葉が「心を込めて」,自分の仕事については「職人の仕事」と思っていらっしゃいます。何事にも一生懸命に取り組み,専門課程を学んでいる山高生にとってぴったりの言葉と気質です。先日の学科朝礼でも両学科の3年生が堂々と後輩に進路についてアドバイスしていました。立派でした。三学期は卒業判定会や進級判定会が待っています。冬休み,楽しい行事やアルバイトとともに体調を整え,元気な姿で始業式に会いましょう。