交流及び共同学習に参加するみなさんへ

公開日 2017年05月16日

最終更新日 2023年05月17日

 こんにちは。このページは、交流及び共同学習でよくある質問をまとめたものです。学校での学習で、参考にしてみてください。これから交流及び共同学習で皆与志特別支援学校(みなよしとくべつしえんがっこう)の友達とふれあうみなさんが、よりよい時間をすごすことができますように。

 

【よくある質問】

質問1:どんな友達が皆与志特別支援学校に通っているのですか?

質問2:皆与志特別支援学校ではどんな勉強をしていますか?

質問3:どんな遊びが好きですか?

質問4:どのようにお話をするとよいですか?

質問5:どんなことに気を付けると、いっしょに楽しく活動できますか?

質問6:移動(いどう)するとき、どんなことに気を付けたらよいですか?

 

質問1 どんな友達が皆与志特別支援学校に通っているのですか?

<答え>

 私たちの学校には、肢体不自由(したいふじゆう)や知的障害(ちてきしょうがい)のある子どもたちが自宅や学校のとなりにある施設(やまびこ医療福祉センター)から通っています。

 肢体不自由(したいふじゆう)とは、たとえば、自分で立ったり、食事をしたりすることがむずかしいことを言います。でも、車いすなどの道具を使ったり、人の助けをかりたりして、自分の力を出すことができます。

 知的障害(ちてきしょうがい)とは、書いたり、計算したり、考えたりすることがゆっくりなことです。このため、時間をかけてゆっくりていねいに学んでいます。

 明るく、人なつっこい性格の子もいれば、はずかしがり屋で、照れ屋な子もいます。音楽をきくことや本を読んでもらうことが好きな子もいれば、体を動かすことが好きな子もいます。

 ここまで読むと、「あれ、わたしといっしょだ」と思いませんか。皆与志特別支援学校の友達は、障害はありますが、みなさんと同じ小学生、中学生です。

 

質問2 皆与志特別支援学校ではどんな勉強をしていますか。

<答え>

 「音楽」「体育」「特別活動」の他に、「生活単元学習」や「自立活動(じりつかつどう)」という勉強があります。

 「生活単元学習」では、季節の自然や行事など、いろいろなものにふれたり、活動を体験したりしながら、好きなことを増やしたり、得意なことを見つけたりしていきます。

 「自立活動」では、ふだんの生活や、勉強をしている中で、むずかしいなと思ったことを、じっくり練習できる時間です。体の動かし方や、道具の使い方、上手な話し方など、一人一人がんばることをきめて勉強しています。

 

質問3 どんな遊びが好きですか?

<答え>

・ 歌遊び【タッチするなどいっしょにふれあう歌や体を動かす歌、みなさんの歌声をきくこともいいかもしれません。】

・ 楽器遊び【すずやタンブリンなど、ふったりたたいたりする楽器が鳴らしやすいです。むずかしい楽器でもいっしょに鳴らしたり音をきいたりすることもいいと思いま す。大きな音やとつぜんの音には気を付けてください。ビックリすることがあります。】

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・ 絵本の読み聞かせ【目が見えにくい友達もいるので、見えやすいところを考えたり、声の大きさを考えたりして練習してみるといいかもしれません。長すぎる文章はむずかしい友達もいるので、分かりやすい内容の絵本がオススメです!】

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・ ボール遊び【大きさのちがうボールなどいろいろ使ってみるといいですね。】

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・ のりもの遊び【学校には、三輪車や箱車というのがあります。使うときは必ず担任の先生に聞いて先生といっしょに使うようにしましょう。】

他にもいろいろありますが、いっしょに遊ぶときはたくさん話しかけたり、できたことをいっしょに喜んだりして、ぜひみなさんの元気でもりあげてくださいね。

 活動の計画をたてるときのポイント!

 一人一人好きな遊びがちがうことがあります。全員で楽しむことができないことがあるので、いくつかじゅんびしておくとよいでしょう。また、ボールや楽器、CDデッキなど特別支援学校にある道具を使いたいときは早めに連絡をしてください。

 

質問4 どのようにお話をするとよいですか?

<答え>

 お話ができる友達もいますが、むずかしい質問には、だまってしまって答えられないことや自分の好きなことばかり話してしまうこともあります。相手の目を見て興味(きょうみ)があるのかな、分かるかなとたしかめながらお話しましょう。

お話ができないお友達には、指さしや絵や写真などを使うとよいでしょう。自分だけのサインを使う友達もいます。また、自分では話せなくても言っていることが分かる友達もいるので、話しかけながらするとよいでしょう。お話はできなくても、自分の名前をよばれると返事をすることができる友達もいます。やさしく名前をよんでみましょう。

話しかける時の距離(きょり)が近すぎると、緊張(きんちょう)したり、楽しく関われなかったりすることがあるので、担任の先生にどのくらいの距離がよいか聞いてみましょう。

 

質問5 どんなことに気を付けると,いっしょに楽しく活動できますか?

<答え>

・ 「○○さん」「○○くん」と名前をよんでみましょう。

・ 「わあ!これ見て!」とちょっと大げさに言ってみましょう。反対に、近づいて小さな声で言った方が「聞いてみよう!」「見てみよう!」という気持ちになる友達もいるかもしれません。

・ うまくできないときやまちがったときには、「これでいいかな?」と自分で気付くように、伝えたり、ヒントを出したりしましょう。

・ やることや使う物を指さして、伝えてみましょう。

・ 言いたいことが伝わらないときは、くりかえしたり、別の言葉で言い直したりしてみましょう。伝わっていないのではなく、行動するまでに時間がかかることもあるので、しばらく待ってみるのもよいと思います。

・ お手本をやってみましょう。

・ 続けてたくさんのことをするのではなく、順番に1つずつやってみましょう。

・ 友達が自分でできることは、手を出さずに見守り、むずかしいところは少しずつ手伝いましょう。

 

質問6 移動(いどう)するとき、どんなことに気を付けたら良いですか?

<答え>

 私たちの特別支援学校では、車いすを使って移動する友達がたくさんいます。車いすを自分で動かす友達もいれば、動かしてもらう友達もいます。

 車いすを自分で動かす友達には、肩(かた)や腕(うで)などに軽くふれたり、前から「こっちだよ」とよびかけたりするとよいでしょう。どちらがよいか分からないときには、担任の先生に聞いてみましょう。

 車いすを動かしてもらう友達と移動するときには、急に車いすが動くとびっくりするので、「動くよ」「行くよ」など言葉で伝えてから、車いすを動かしましょう。目的の場所に着いたときは、安全のために必ずブレーキをかけましょう。