(2)身の回りの物質
【ねらい】
 身の回りの物質についての観察,実験を通して,固体や液体,気体の性質,物質の状態変化について理解させるとともに,物質の性質や変化の調べ方の基礎を身に付けさせる。

【内容・内容の取扱い】

〈物質のすがた〉
○ 身の回りの物質の性質を様々な方法で調べ,物質には密度や加熱したときの変化など固有の性質と共通の性質があることを見いだすとともに,実験器具の操作,記録の仕方などの技能を身に付けること。
・ 有機物と無機物との違いや金属と非金属との違いを扱うこと。また,代表的なプラスチックの性質にも触れること。
○ 気体を発生させてその性質を調べる実験を行い,気体の種類による特性を見いだすとともに,気体を発生させる方法や捕集法などの技能を身に付けること。
・ 異なる方法を用いても同一の気体が得られることも扱うこと。
 [実験]
・ プラスチックの見分け方T(選択理科観察,実験集へ)
・ プラスチックの見分け方U(選択理科観察,実験集の「ヒントカードへの対応」へ)
・ プラスチックの見分け方V(選択理科観察,実験集の「指導資料」へ)

〈水溶液〉
○ 物質が水に溶ける様子の観察を行い,水溶液の中では溶質が均一に分散していることを見いだすこと。
・ 粒子のモデルと関連付けて扱うこと。また,質量パーセント濃度にも触れること。
○ 水溶液から溶質を取り出す実験を行い,その結果を溶解度と関連付けてとらえること。
・ 溶解度曲線にも触れること。

〈状態変化〉

○ 物質の状態変化についての観察,実験を行い,状態変化によって物質の体積は変化するが質量は変化しないことを見いだすこと。
・ 粒子のモデルと関連付けて扱うこと。その際,粒子の運動にも触れること。
○ 物質の状態が変化するときの温度の測定を行い,物質は融点や沸点を境に状態が変化することや沸点の違いによって物質の分離ができることを見いだすこと。
・ 純粋な物質の状態変化を中心に扱うこと。