(6)化学変化とイオン
【ねらい】
 化学変化についての観察,実験を通して,水溶液の電気伝導性や中和反応について理解させるとともに,これらの事物・現象をイオンのモデルと関連付けてみる見方や考え方を養う。

【内容・内容の取扱い】

〈水溶液とイオン〉
○ 水溶液に電流を流す実験を行い,水溶液には電流が流れるものと流れないものとがあることを見いだすこと。
○ 電気分解の実験を行い,電極に物質が生成することからイオンの存在を知ること。また,イオンの生成が原子の成り立ちに関係することを知ること。
・ 「原子の成り立ち」については,原子が電子と原子核からできていることを扱うこと。その際,原子核が陽子と中性子でできていることにも触れること。また,「イオン」については,イオン式で表されることにも触れること。
○ 電解質水溶液と2種類の金属などを用いた実験を行い,電流が取り出せることを見いだすとともに,化学エネルギーが電気エネルギーに変換されていることを知ること。
・ 「電池」については,電極で起こる反応を中心に扱うこと。また,日常生活や社会で利用されている代表的な電池にも触れること。
 [実験]
・ 備長炭電池(必修理科観察,実験集へ)
・ 乾電池を分解して実験してみよう

〈酸・アルカリとイオン〉
○ 酸とアルカリの性質を調べる実験を行い,酸とアルカリのそれぞれの特性が水素イオンと水酸化物イオンによることを知ること。
・ pH にも触れること。
○ 中和反応の実験を行い,酸とアルカリを混ぜると水と塩が生成することを理解すること。
・ 水に溶ける塩と水に溶けない塩があることにも触れること。