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第Ⅳ期SSHプログラムと授業内容の紹介

公開日 2025年09月24日

SSH

生徒の「気づき」から学びを深化させる
錦江湾SSH探究プロジェクト

Program / Steps / Materials

 

錦江湾高校の「気づき」とは?


「気づき」とは一般的に今まで目を向けていなかったことや目が向かなかったことに目を向けることと言われています。「気づき」は視野を広げ、より主体的で実行力のある人間へと変えていくのではないかと考えました。SSHの第Ⅲ期までに培ってきた課題研究の知識・技能の育成のノウハウをより効果的に活用するため、「気づき」の力に目を向けました。
では、どうすれば生徒の「気づき」を引き出すことができるのか?
錦江湾高校では、主体的な活動のみが「気づき」を生み出すことができるのではないかと考えています。
主体性が「気づき」を生み出し、「気づき」は更なる主体性を生み出していきます。その循環で得られるものこそ学びを促進させるためには必要不可欠なものになるでしょう。

そこで、第Ⅳ期のプログラムでは「気づきの階段」を設定し、段階的に課題研究の各プロセスの学びを効果的に促進させるために、主体的な活動を通じて気づきに必要な資質能力を育成し、生徒の内発的な気づきを促します。また「気づきの階段」に沿った評価を実施することで、生徒がどの段階でつまずきがあるのかなどを把握することができ、生徒やプログラムにへの効果的なフィードバックが可能です。

気づきの階段 全体図
気づきの階段
STEP1 「多様な価値観への気づき」 概要+資料

人との関わりを生かした授業などから科学者としての素養や心構え、生き方に触れ、多くの価値観を知り、今後の研究活動の基礎を学んでいきます。各授業では、状況に応じてイメージマップ(下記参考)などのワークシートを用いて、ただ講演者の意見を聞くだけではなく、主体的にワークシート上へ講演の内容や自身の考えをまとめていくことで、 理解力と受容力の向上につなげ、多様な価値観への気づきへと導きます。

A STEP1で育成する資質・能力
理解力 受容力
  • 理解力:物事を正しく理解できるか
  • 受容力:積極的に相手の価値観を受け入れることができるか
活動

シリーズ科学講座Ⅰ-1(オリエンテーション)

錦江湾高校のSSHについて、課題研究の具体的な活動や実施事業の詳細、研究課題の見つけ方、研究発表についてなどこれからの課題研究の概要をオリエンテーションを通して学んでいきます。

シリーズ科学講座Ⅰ-1の様子1
シリーズ科学講座Ⅰ-1の様子2
錦江湾のSSH概要(スライド) PDF/別タブ
活動

シリーズ科学講座Ⅰ-2

気づきに関する講演などを通して、理数教育や課題研究の楽しさを学んでいきます。令和4年度は株式会社空想科学研究所の柳田 理科雄 氏(主任研究員)をお招きして、身近なことを科学的な視点で捉えることの楽しさを教えていただきました。令和5年度は日本水素ステーションネットワーク合同会社の中野 和彦 氏をお招きし、最新技術である水素自動車の紹介や物事を多角的に捉える考え方などを学びました。

シリーズ科学講座Ⅰ-2の様子1
シリーズ科学講座Ⅰ-2の様子2
活動

研究者講義(株式会社エルム)

「下請けをしない」「技術者に都市部に負けない、やり甲斐のある仕事をできる場を提供したい」「鹿児島から世界に」という想いから起業に至り、世にない物を作り出すことに挑戦し続けている企業である株式会社エルムの 宮原 隆和 氏 (代表取締役)に気づきや発想の大切さや挑戦することの意義を教えていただきました。

研究者講義の様子1
研究者講義の様子2
活動

錦江湾洋上体験学習

桜島フェリーを貸し切り、錦江湾を周遊しました。洋上から見られる錦江湾の地形を観察し、鹿児島大学水産学部の大富 潤 教授 から、錦江湾の生き物の生態についての講義を聴きました。その後かごしま水族館で、錦江湾の生き物を注意深く観察し、研究課題となる題材がないか考えました。

洋上体験の様子1
洋上体験の様子2
活動

卒業生からのアドバイス講座

校の卒業生である富山県立大学工学部の大山 英明 教授 をお招きして、現在大山教授が行なっているロボット工学の紹介やSF映画やSFアニメから着想を得た経験など、研究においての物事への着眼の仕方を学びました。

卒業生講座の様子1
卒業生講座の様子2
STEP2 「研究課題への気づき」 概要+資料

社会や自然科学との関わりを生かした授業の中で、幅広い視野の習得・見通しの立ったテーマ設定などのより良い研究課題の見つけ方を学んでいきます。またテーマ設定に必要な気づきの習慣化を目指し、各事業などで得られた気づきをライブラリーとして蓄積しています。(実際に生徒が蓄積してきた気づき)

生徒の気づきを各授業では、状況に応じてイメージマップ(下記参考)などのワークシートを用いて、観察した内容や自身の考え・仮説をまとめていくことで、 着眼力と思考力の向上につなげ、研究課題への気づきへと導きます。

B STEP2で育成する資質・能力
着眼力 思考力
  • 着眼力:疑問や課題を見つけられるか
  • 思考力:既存知識をもとに論理的に考えられるか
イメージマップの作り方PDF/別タブ 生徒作成例:イメージマップPDF/別タブ
活動

写真コンテスト

タブレットを持参し、校内で疑問に思うことを探します。日常生活ではなかなか気づかないことに目を向けることで、視野の拡大を目指しています。生徒が疑問に思ったことを写真に収め、それについてグループで仮説を立てる活動やコンテストを行うことで、幅広い視点を学びます。

写真コンテストの様子1
写真コンテストの様子2
ワークシート:写真コンテストPDF/別タブ
活動

新聞ポスターコンテスト

。新聞を用いることで、生徒の興味関心や視野を広げさせます。また信頼性の高い情報源に触れさせることで、情報へのリテラシーも身につきます。さらには他学級の生徒や外部に対して発表を行うことで、情報を客観的かつ広く伝える技術も学べます。

新聞ポスターの様子1
新聞ポスターの様子2
ワークシート:新聞ポスターPDF/別タブ
活動

気づき発見講座

日頃授業で教科指導を行なっている各教科の職員が、興味関心のある話題や大学時代に行なっていた研究などを紹介し、研究課題の見つけ方や研究のおもしろさを共有します。身近な職員からのアドバイスで生徒は自身が今後行なっていく研究のイメージを想像していきます。

気づき発見講座の様子1
気づき発見講座の様子2
スライド①:課題研究設定のヒントPDF/別タブ スライド②:その時,気づきは生まれたPDF/別タブ
活動

アカデミックイベント

鹿児島大学で研修を行います。各自の研究課題(仮)に合った研究室で講習を受けることで、自身の研究の見通しを立てていきます。大学の機器を用いた実験や観察・統計処理は、生徒に刺激を与え、生徒の進路意識も上がっていきます。

アカデミックイベントの様子1
アカデミックイベントの様子2
活動

テーマ発表会・検討会

研究テーマと進め方を検討し、方向性を具体化します。これから研究を進めるにあたって、研究テーマの検討、および研究の方針について議論し、方向性を決めることで、課題研究をより円滑に行えるようにします。

テーマ発表会の様子1
テーマ発表会の様子2
STEP3 「学びの必要性への気づき」概要+資料

課題解決を行なっていくためには、前提となる知識・技能の習得が欠かせません。リテラシー講座や大学等との連携学習などを通して、必要な資料の集め方やデータ処理の方法、魅力あるプレゼンの手法など、課題研究に必要な知識・技能を学びます。生徒自らが自身の研究に必要な知識・技能が何かを判断し、見通しを立てながら研究計画を考えさせることで、 洞察力と判断力を向上させ、学びの必要性への気づきへと導きます。

C STEP3で育成する資質・能力
洞察力 判断力
  • 洞察力:本質的な問題点を特定できるか
  • 判断力:必要な知識・技能を選び活用できるか
講座

リテラシー講座

研究倫理・テーマ設定・統計・情報検索・プレゼンテーションなど、探究に必要な基礎スキルを体系的に学びます。探究活動に必要な知識・技能の習得を目的とし、普段授業で学んでいることを意識させることで、知識・技能の習得の重要性を学びます。また職員研修としても位置付け、今まで探究活動に深く関わってこなかった職員も探究活動のノウハウを学ぶことができます。

リテラシー講座の様子1
リテラシー講座の様子2
講座モジュールM
講座モジュールT
講座モジュールP
講座モジュールR
リテラシー講座教材Web/別タブ
連携

大学連携アドバイス会

アカデミックイベントと同日に、自身の研究の状況をプレゼンし、大学の先生方と研究の方向性などを話し合うアドバイス会を行います。データの取り方や研究のストーリー性など、より専門的な内容を話し合うことができます。

大学連携アドバイス会の様子1
大学連携アドバイス会の様子2
STEP4 「やりがいへの気づき」概要+資料

自らの課題研究を振り返る機会や、各種研究発表大会での発表・指導助言などの機会を通して、研究を深めていくことへのやりがいや楽しさを知っていきます。STEP3までの活動を主体的に行い、その成果を発表する場を経験し、大きな自信や研究の楽しさに気づくことができれば、より今後の研究は深化していきます。「やらされる研究」より「やる研究」こそ持続的な学びの根幹を支えていると考えています。またグッジョブカード(ワークシート)を記入していくことで、各研究のおもしろかった点や良い点を主体的に探し、それらを記入したものを各研究班に配布することで、やりがいへの気づきのアプローチを行っています。これらの活動を通して 探究心と自己効力感 の向上につなげ、やりがいへの気づきへと導きます。

D STEP4で育成する資質・能力
探究心 自己効力感
  • 探究心:主体的に情報収集・分析を継続できるか
  • 自己効力感:困難に挑み達成できると見通せるか
発表

課題研究中間発表会

現在の研究状況を主に理数科の生徒はステージ発表、普通科の生徒はポスター発表の形でプレゼンを行います。大学の先生や運営指導委員の先生方から今後の研究の方向性についての意見や助言をいただくことができ、生徒は達成感とともに今後の見通しを立てることができます。

中間発表会1
中間発表会2
中間発表会3
中間発表会4
発表

課題研究発表会

。錦江湾高校での課題研究の集大成を発表する場になります。研究の成果を発表する姿に1年生の時の面影はなく、とても成長した姿を見ることができます。この場で実感したやりがいから、卒業後も科学に関係する進路へ進んでいく生徒は多いです。

発表会1
発表会2
発表会3
発表会4
STEP5 「自分自身への気づき」概要+資料

STEP1〜4の事業を通して、課題研究の知識・技能だけではなく、やりがいや楽しさを知っていきます。今まで生徒が主体的に行ってきた活動から高校を卒業した後も「更に自身の研究を深めていきたい」「もっと科学を学んでいきたい」「高校で学んだことを今後も生かしていきたい」などの気持ちが生まれたらと思っています。それぞれの生徒に適した進路実現ができるように、各研究班を担当する職員も進路指導に深く関わっていくことで、 自分自身への気づきへと導きます。

 

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