公開日 2025年09月19日 SSH SSH 課題研究の評価方法 Rubric / Survey / Test / Feedback 本校の評価プログラムは、ルーブリック評価・アンケート評価・探究テスト・ポートフォリオ等を用いて、課題研究の過程と成果の両面から学びを可視化しています。評価結果は今後の学習計画に反映し、指導改善と生徒の自己調整学習を促進しています。学年・分野で共通尺度を用い、評価の透明性と妥当性を高めています。 このようなプログラムを通して、本校では評価の精度と客観性を高めるとともに、さらなる充実に向けて検討を重ねています。また、運営指導委員の先生方からご助言をいただきながら改善を重ね、探究テストは千葉県立木更津高等学校でも試験的に活用されるなど、他校との連携にも広がりを見せています。ここでは各評価の狙いと活用例、参考資料へのリンクをまとめています。 評価全体図 ルーブリック評価 概要+資料 「気づきの階段」に基づくルーブリック評価 課題研究プログラム「気づきの階段」の各Stepに対応した資質・能力の育成状況を可視化 するため、ルーブリック評価を導入しており、生徒は各事業終了後にタブレットを用いて4段階の自己評価を行っています。これにより、生徒一人ひとりの成長の記録とともに、 プログラム全体の効果を把握することができます。 ルーブリック評価の関係図 課題研究チェックリスト さらに、新たに「課題研究チェックリスト(テーマ設定編・研究進行編)」を整備し、研究の進捗や課題を観点ごとに定期的に確認できる仕組みを整えました。これらを通じて、生徒の探究活動の質を高め、主体的な研究者としての基盤を育成することを目指しています。 ルーブリック評価の関係図 「気づきの階段」に基づくルーブリック表 PDF/別タブで開く 課題研究チェックリスト(テーマ設定編) PDF/別タブで開く 課題研究チェックリスト(研究進行編) PDF/別タブで開く アンケート評価 概要+資料 「気づきの階段」に基づくアンケート 本校では、課題研究プログラム「気づきの階段」に基づき、ルーブリック評価と並行してアンケート評価を実施しています。各活動終了後、生徒は今回の活動が該当Stepの気づきを促したかを7段階(7:とてもそう思う ~ 1:まったくそう思わない)で自己評価します。さらに、その選択に応じて「今回の事業で得られた気づきは何か」などの記述式設問に答えることで、自身の学びを具体的に言語化します。 年度末アンケート 年度末にはStep4「やりがいへの気づき」やStep5「自分自身への気づき」に関する独自のアンケートを行い、知識や技能にとどまらず、生徒の内面的な変化や成長の過程を探る仕組みも取り入れています。これにより、探究活動の効果を多面的に把握し、生徒一人ひとりの気づきを支援しています。また、外部の発表会参加後、どのような成長や内面的な変化があったかも現在調査を進めています。 「気づきの階段」に基づくアンケート内容例 PDF/別タブで開く 年度末アンケート実施内容 PDF/別タブで開く 探究テストによる評価 概要+資料 探究テスト 課題研究に必要な知識・技能・応用力の定着度を確認 するために「探究テスト」を実施しています。生徒はタブレットを用いて解答し、年間2回程度実施します。結果からはStep2「研究課題への気づき」やStep3「学びの必要性への気づき」に関連する事業を通して、どの程度知識が定着しているか、また各取組の効果を客観的に把握することができます。 各観点と問題の傾向 出題は「情報・研究倫理」「仮説・検証」「整理分析」「まとめ・表現」の4観点に基づき、基礎知識の確認だけでなく、過去の生徒の課題研究を題材とした応用的な問題も含めています。単なる知識確認にとどまらず、研究過程を具体的にイメージしながら思考することを促す点も大きな特色です。 令和6年度探究テスト実施例 PDF/別タブで開く 令和7年度探究テスト実施例 PDF/別タブで開く フィードバック 概要+資料 生徒へのフィードバック(気づきのポートフォリオ) 生徒へのフィードバックとしては、ルーブリック評価・アンケート評価・探究テストの結果をもとに「気づきのポートフォリオ」を作成しています。ここでは課題発見力や課題解決力を数値化し、グラフ等を用いて視覚的にわかりやすく示すことで、自身の成長や課題を客観的に確認できるようにしています。また、探究テストでは観点ごとの得点や偏差値の推移を提示し、各Stepの達成度を算出したうえで、苦手分野については担当職員が具体的な助言やサポートを行っています。 職員へのフィードバック(事業効果確認シート) 職員へのフィードバックとしては、各事業終了後にSSH企画会を開き、各評価から得られた結果をもとに作成した事業効果確認シートを共有・分析します。効果が十分でなかった点や改善が必要な点、効果的に機能した点を議論し、次年度以降の事業計画や運営改善に活かしています。このように本校では、評価を一過性のものとせず、双方向のフィードバックを通じて探究活動の質を高めています。 生徒へのフィードバック(気づきのポートフォリオ) PDF/別タブで開く 職員へのフィードバック(事業効果確認シート) PDF/別タブで開く PDFの閲覧にはAdobe System社の無償のソフトウェア「Adobe Reader」が必要です。下記のAdobe Readerダウンロードページから入手してください。 Adobe Readerダウンロード