公開日 2024年06月28日
高等部では6月と11月に「産業現場等における実習」を実施します。「産業現場等における実習」とは,単なる体験にとどまらず,今までの経験や課題に基づき適切なマッチングを経て,通勤から職場での生活を一通り「実習」することで,進路決定に結び付けていく学習です。知的障がいの特性から新しいことへ「慣れる」のに一定期間必要となるので,2週間程度行います。
2年生及び3年生は,地域の企業や福祉サービス事業所の協力をいただきながら,校外実習を行います。1年生は学校内を職場と見立てて校内実習を行います。実習前には事前学習を行い,四者面談(本人及び保護者,実習先担当者,学校担当者で行う事前打合せ)で確認した内容を実習日誌にまとめたり,自分の課題や仕事内容に応じた目標を立てたりします。その目標を実習激励会において高等部生全員の前で発表し,強い決意をもって実習に臨むことができるようにします。
そして,実習後には,自己評価と他者評価を見比べながら振り返りを行うことで,自分の長所に気付いたり,今後の課題を確認したりします。実習報告会では,同学年の生徒の前で,頑張ったことや目標の反省を発表することを通して,今後の生活への意欲を高めることができるようにします。このような学習を定期的に繰り返し,少しずつ経験と成長を積み重ね,それぞれの自立と社会参加に向けた進路決定ができることを目指しています。