訪問教育学級

公開日 2022年08月26日

 1  訪問教育学級の目標

 児童生徒一人一人の障害の状態及び体調を考慮しながら,人との関わりや生活経験を広げ,豊かな感性や意欲をもって生きようとする児童生徒を育てる。

 2 重点項目

  •  児童生徒の健康の保持,安全のための環境作りに取り組む。
  •  児童生徒の実態を的確に把握し,個々の課題に応じた教育内容や指導方法の工夫・改善に取り組む。
  •  体験的学習や集団学習,交流学習等の活動を通して,学ぶことの楽しさや成就感を味わうことができるようにし,自ら学ぼうとする意欲や感性を育成し,生涯学習の素地作りに取り組む。
  •  病棟・保護者及び関係機関との連携を密にし,共通理解を深め,指導の充実を図る。
 

 3 基本的な考え方

 隣接する南九州病院でのベッドサイドや訪問教育棟,または自宅において行う。大部分の児童生徒が,常時医療的ケアを必要としており,健康状態が不安定で,姿勢・移動・摂食・行動範囲等,日常生活全般にわたって制約が多く,生活経験を広げる機会を持つことが難しい。そこで,健康状態や体調など個々の状態に応じたさまざまな関わりを通して,外界からの刺激を受け止め,生活体験を広げ,人やものとの関りの中で喜びや楽しみを感じとる力,周りに自ら働き掛けようとする意欲を育てていけるようにしていきたい。

 4 目指す児童生徒の姿

  •  快・不快の状況や体調の変化に関して,周囲に発信できる児童生徒
  •  さまざまな刺激を受容し,自分なりのコミュニケーションで関わろうとする児童 生徒
  •  学習や様々な活動に意欲的に取り組んだり楽しんだりしようとする児童生徒