(4)化学変化と原子・分子
【ねらい】
 化学変化についての観察,実験を通して,化合,分解などにおける物質の変化やその量的な関係について理解させるとともに,これらの事物・現象を原子や分子のモデルと関連付けてみる見方や考え方を養う。

【内容・内容の取扱い】
〈物質の成り立ち〉
○ 物質を分解する実験を行い,分解して生成した物質から元の物質の成分が推定できることを見いだすこと。
○ 物質は原子や分子からできていることを理解し,原子は記号で表されることを知ること。
・ 「原子」については,周期表を用いて多くの種類が存在することにも触れること。また,「記号」については,基礎的なものを扱うこと。
 [実験]
・簡易H字管で電気分解(必修理科観察,実験集へ)
・いろいろな水溶液を電気分解Ⅰ(選択理科観察,実験集へ)
・いろいろな水溶液を電気分解Ⅱ(選択理科観察,実験集の「ヒントカードへの対応」へ)
・いろいろな水溶液を電気分解Ⅲ(選択理科観察,実験集の「指導資料」へ)

〈化学変化〉

○ 2種類の物質を化合させる実験を行い,反応前とは異なる物質が生成することを見いだすとともに,化学変化は原子や分子のモデルで説明できること,化合物の組成は化学式で表されること及び化学変化は化学反応式で表されることを理解すること。
・ 「化学式」及び「化学反応式」については,簡単なものを扱うこと。
○ 酸化や還元の実験を行い,酸化や還元が酸素の関係する反応であることを見いだすこと。
・ 「酸化や還元」については,簡単なものを扱うこと。
○ 化学変化によって熱を取り出す実験を行い,化学変化には熱の出入りが伴うことを見いだすこと。
 [実験]
・ 二酸化炭素中でのマグネシウムの燃焼実験
・ 携帯用カイロの発熱反応を利用した実験(中学校理科Q&Aへ)

〈化学変化と物質の質量〉
○ 化学変化の前後における物質の質量を測定する実験を行い,反応物の質量の総和と生成物の質量の総和が等しいことを見いだすこと。
○ 化学変化に関係する物質の質量を測定する実験を行い,反応する物質の質量の間には一定の関係があることを見いだすこと。