平成21年11月更新

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アサリによる水質の浄化


1 アサリと水質の浄化


 アサリは,日本各地の浅い海の砂や泥の中に棲んでいます。水管から取入れた海水で呼吸をしたり,海水中の植物プランクトンや粒子状の有機物を餌として食べたりしています。

 餌の入った濁った水にアサリを入れておくと,徐々に濁りが薄まっていくことから,水質を浄化するはたらきをしていることが分かります。



2 材料

二枚貝(アサリまたはハマグリ)
人工海水または食塩水(海水の塩分は3.5%なので,3.5%食塩水で代用できる)
COD用パックテスト
 COD(Chemical Oxygen Demand,化学的酸素要求量)
 1Lの水に含まれる溶存有機物を分解するのに必要な酸素量で表す。
 単位mgO/L又はppm。
生米,ビーカー,エアーポンプ,エアーストン


3 方法

(1) 浄化実験に使う米のとぎ汁をつくる
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 3.5%食塩水に生米を適量入れて混ぜ,薄く白濁させる。
 強い濁りがなくなるには時間がかかるので,生米を入れ過ぎないようにする。

(2) アサリを入れる
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 500mLビーカーに,それぞれ1の食塩水を入れ,1つのビーカーにはアサリを入れず,他のビーカーには個体数を変えてアサリを入れる。

(3) アサリに空気を送る
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 酸素の欠乏を防ぐため,弱くエアーレーションをする。アサリ入っていないビーカーにも,同様にエアーレーションをする。

(4) アサリの個数と浄化の程度を比較する
ビデオ映像 high low
 アサリを入れたビーカーの水が透明になったら観察を終え,それぞれのビーカーから採水した水のCODをパックテストで調べる。
対照実験の意味をしっかりと理解しておく必要がある。

【結果】
○ 水が透明になるまでに要した時間(    )分
○ CODパックテスト
   二枚貝なし(    )mgO/L
   二枚貝あり(    )mgO/L


 このような実験を行うことで,生物による水質の浄化作用にも限界があることや生物が互いに関係し合って生きていることなどを考えさせることができます。


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