平成21年11月更新

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pHによる液体の性質の移り変わりをセッケン水で確かめる


 セッケンとはどのようなものか。


 油脂をけん化したときに得られる高級脂肪酸のアルカリ金属塩をセッケンといいます。

  (OCOR)+3NaOH→C(OH)+RCOONa
      油 脂          グリセリン   セッケン


セッケン水には,アルカリ金属塩がとけているので,アルカリ性を示します。また,よく知られた特徴として,振ると泡立つということがあります。

 ビデオ映像では,フェノールフタレインを加えたときの色の変化と,容器を振ったときに泡立つ様子を紹介しています。

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 セッケン水に塩酸を加えるとどのような変化が起きるか。


 セッケン水に塩酸を加えると,酸性になります。また,泡立たなくなることから,セッケン水の特徴が失われたことが分かります。これは,塩酸を加えたことでセッケンから脂肪酸が遊離されるためです。

 ビデオ映像では,フェノールフタレインによる赤色が失われる様子と,泡立ちが失われる様子を紹介しています。

ビデオ映像 high low


 酸性になったセッケン水に水酸化ナトリウム水溶液を加えるとどのような変化が起きるか。


 もちろんアルカリ性になります。また,遊離された脂肪酸から再びセッケンが生じるため,泡立つという特徴も表れます。

 ビデオ映像では,フェノールフタレインによる赤色と,泡立ちがが再び表れる様子を紹介しています。

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 このような実験を行うことで,酸性,中性,アルカリ性に対する見方を広げたり,酸性や中性のセッケン水(洗剤類)をつくり出すことの難しさが実感させたりすることができます。




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