学校長あいさつ

公開日 2023年04月03日

   吹上浜
(写真:ドローンで撮影した吹上浜)

 吹上高等学校は,大正14年,県立伊作高等女学校として開校した後,昭和23年に県立伊作高等学校,さらに昭和31年に県立吹上高等学校と改称されて,数多くの卒業生が国内外において幅広い分野で活躍しています。
 現在,本校は,工業科と商業科を併設し,「技術と資格で未来を切り拓け!」のスローガンのもと,優れた人材を輩出する活力のある学校として,新しい時代の要請に対応する教育活動を積極的に推進しております。なかでも,電気工事士,危険物取扱者試験,日商簿記など,実社会で役に立つ資格等の取得で,これまで顕著な実績を上げています。これからは,地域と深く関わりを持った取り組みにより,生徒の成長を育み,生徒の進路実現を果たし,地域に活力を与える学校でありたいと思っております。
 また,近年のグローバル化や情報化の急速な進展,経済構造の変化などに伴い,私たちを取り巻く社会には様々な課題が生じており,既存の知識や過去の延長線上でものごとを考えたり,解決したりすることの難しいものもあることから,柔軟な思考に基づいて新たな価値観を創造する力が,現代を生きるすべての人々に必要とされてきています。未だ解決されていない問題を発見し,それらを解決するための道筋を立て,常に問題意識を持って主体的に学び,論理的に考え,自らの言葉で説明していく力が必要となります。これからは,国内に止まらず,世界に目を向け,広い視野を持ち,お互いに理解し合い,共存していくことも大切になってきます。その基盤となるのは,他人に共感できる感性や思いやりであり,豊かなコミュニケーション能力です。社会の一員として自立し,共に助け合い,支え合いながら「生きる力」を身に付けることが必要だと考えます。生徒一人ひとりが学業に励み,心身を鍛え,自分の持てる力を社会のために役立てようとする人間であってほしいと願うとともに,「開拓」「奉仕」という校訓のもと,力強く希望を掲げて学習や部活動に邁進し,心豊かで「生きる力」にあふれた人間に成長するべく指導を重ねていきたいと思っております。
 本校職員は,生徒の自己実現に向けて取り組む生徒たちを,心をひとつにして支援していきます。本校の教育活動に対しまして,御理解と御支援をお願い申し上げ,あいさつといたします。

校長 瀧 道昭