第9回海洋立国推進功労者表彰

公開日 2016年09月26日

 農林水産省、文部科学省、経済産業省、国土交通省、環境省が内閣官房総合海洋政策文部 事務局の協力を得て実施している「第9回 海洋立国推進功労者表彰」を平成28年8月25日に 総理官邸大ホールにおいて表彰されました。

「海洋立国推進功労者表彰」の概要

 「海洋立国推進功労者表彰」は、海洋に関する幅広い分野における普及啓発、学術・研究、産 業振興等において特に顕著な功績を挙げた個人又は団体について、その功績をたたえ広く紹介 することにより、海洋に関する理解を深めていただく契機とすることを目的に平成20年より設け られ、内閣総理大臣が表彰を行います。

「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野にて受賞

功績事項

1. ハワイ近海を操業区域とする年間3航海(年回航海日数70日×3回,約210日)の乗船実 習時に海洋観測及びまぐろ延縄資料調査を行っている。1961年から書く航海終了後,国立 研究開発法人水産総合研究センター国際水産資源研究所に報告しており,55年間蓄積さ れた膨大なデータは,地球レベルでの気候変化やマグロ等資源の状況調査に貢献している

2. さらに高度な航海技術,機関技術を身につけさせるとともに,上級資格取得への積極的な 取組によって漁業・海運分野全体の振興・活性化の一端を担ってきた。平成27年度は,海 洋科3年生の海洋技術コース12名が三級海技士(航海)の筆記試験に全員合格するという 全国初の快挙を成し遂げ,同機関コースにおいても二級海技士(内燃機関)に2名,三級海 技士(内燃機関)に4名が筆記試験に合格している。また,情報通信科においても,陸上無 線技術士1級に29人,2級に32人とクラス全員合格を果たした。

3. まぐろ延縄資源調査によって漁獲されたまぐろ等は地元枕崎で水揚げし,地元漁協や 地元水産会社がまぐろの流通に介在することで,地元はもとより県内各地のスーパー等の 店頭で「水高マグロ」として販売されている。また,高校生が獲ってきたマグロであるという点 や処理方法が優れているという点から,全国的にも人気が高まるなど経済的な波及効果が 生まれている。

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