公開日 2026年04月10日
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美しく澄みきった海と、青く広がる空に包まれた喜界島は、鹿児島から南へ383 km、奄美大島本島から東へ25 kmの位置にあり、今も1年に平均2mmずつ成長している隆起珊瑚礁によってできています。また、瑠璃色の海には鮮やかな熱帯魚が回遊し、島を吹き渡る風が一面のサトウキビや胡麻畑を揺らし、四季折々に色づく山里や花々、野鳥のさえずり、そして大型の美しく優雅に舞う姿から“南の島の貴婦人”とも呼ばれている保護蝶「オオゴマダラ」が飛び交うなど、豊かな自然に囲まれた島です。島の人々の人情も温かで、まるでこの世の楽園を思わせます。さらに、源為朝や平資盛、ムチャカナの伝説など、多くの古伝や史跡が残された歴史の島でもあります。
そんな島の南西部に位置する町の中心に、私たちの喜界高等学校はあります。太平洋戦争直後のアメリカ軍統治下の苦難の時代に、「明日の喜界島を拓き、世界にはばたく人材」の育成の願いと、向学の情熱に溢れた本校草創期の大先輩方が、島内の有識者の理解と支援を得て、大変な御苦労の末、自らの手で坂嶺小学校の一教室を借用し、喜界高等学校を創設してくださったのは、昭和24年のことでした。当時は普通科1年2学級(生徒数65名)、2年1学級(生徒数21名)、別科家庭科・修業年限1年間1学級(生徒数43名)計4学級(生徒数129名)で発足開校しました。その後普通科・商業科の併設高校に改編され、南島文教の大きな拠点の一つとして、「自主自立・開拓創造・公徳奉仕」の校訓の下、教育活動に邁進し、地元はもとより、奄美や本県にとって有為な優れた人材を多数輩出してきました。現在は、喜界中学校と中高6年間を見通した指導計画に基づいて、連携型中高一貫教育を行っています。中高の乗り入れ授業や交流授業、郷土の総合的学習「きかい学」への系統的取り組み、連携と一体感を深める合同行事など様々な教育活動を展開し、着実に成果をあげています。
伝統ある喜界高校は、今年で創立77周年を迎えます。この長い歴史の中で、育み受け継がれてきた良き伝統を在校生が引き継ぎ、さらに発展させ、地域から愛され信頼される学校でありたいと考えています。本校の教育活動に対しては、町の行政当局や教育委員会から多大な御支援をいただいています。また、地域住民の方々や島内外の同窓会の皆様方にも、生徒たちの学習環境の整備に対して御協力をいただいております。
令和7年度卒業生(42名)の進路状況は、国公立大学4名、私立大学13名、公立短大1名、私立短大1名、専門学校等18名・就職6名(うち公務員4名)とそれぞれが希望した進路を実現してくれました。
令和8年度は、各学年に普通科・商業科それぞれ1学級、計6クラス、生徒総数137名でスタートしました。
昨年度からは、県教育委員会と連携した単位認定が可能な遠隔授業を開始しており、多様な科目の選択の幅が広がっています。これにより、本校の教育内容は一層充実していくものと期待しています。
さらに、町が主導するサンゴ留学プログラムにより本校に入学し、保護者のもとを離れて島に設立されたサンゴ礁科学研究所で自然科学の研究に励む生徒もいます。
このように、島内外から集う生徒が互いに刺激し合い、切磋琢磨しながら学びに向き合う環境が整っています。
喜界島の子どもたちは皆素直で、あいさつも大変素晴らしく、学習活動や部活動、地域行事にも積極的に参加しています。
また、平成30年度からは、大島特別支援学校高等部喜界支援教室の生徒たちも同じ校舎で学んでいます。地域の子どもたちをともに育てていくという視点のもと、連携を深めてまいりたいと考えています。
生徒一人ひとりの可能性を最大限に伸ばし、持続可能な地域・社会の発展に主体的に貢献できる人材の育成を目指して、全職員が一丸となって生徒を支援してまいります。今後とも御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
令和8年4月
鹿児島県立喜界高等学校長 多久島 徹

