国分高校スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業について

公開日 2019年07月30日

 平成30年度より,国分高校は先進的な理数教育を実践している高等学校として,SSHに指定されました。SSHの事業では今後のグローバルな時代に対応した国際性や創造性,独創性,コミュニケーション能力,科学リテラシー等の育成を目指します。平成30年度はSSHとして全国で204校が指定されています。国からの支援額は年間約1千万円で,その予算を使って課題研究や海外研修,体験的学習等を,大学や,市・県,企業,NPO法人等と高度に連携して行います。

 

SSHで行う課題研究はこれからの時代なぜ必要とされるのか?

 今の子供たちが社会で活躍する頃は,生産年齢人口の減少,グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により,社会構造や雇用環境は大きく,また急速に変化し,予測が困難な時代になると予想されています。また,急激な少子高齢化が進む中で成熟社会を迎えた日本は,一人一人が持続可能な社会の担い手として,その多様性を原動力とし,質的な豊かさを伴った個人と社会の成長につながる新たな価値を生み出していくことが期待されています。

 このような社会の激動の変化に対応するために,本校ではスーパーサイエンスハイスクールの事業を通して,これからの社会で必要となる資質・能力(主体性,思考力,判断力,表現力,言語能力,情報活用能力,問題発見・解決能力等)を,教科横断的な学習である課題研究を通して身に付けていきます。

 

SSH事業と教育改革・大学入試改革との関係

 現在2020年度に向けて,教育改革・大学入試改革が進められています。その中で一般入試に関しては,調査書や志願者本人の記載資料が積極的に活用されるようになり,高校生活の課題研究などに関する活動を記載し,その研究テーマを選んだ理由や概要,成果について記述することが求められます。また,課題研究の活動の成果は推薦・AO入試の実績にもなりますが,国立大学協会は定員の30%を目安に推薦・AO入試の枠を拡大する目標を掲げています。

 今後,より詳細な教育改革・大学入試改革の情報が開示されていきますが,SSHのような主体的な探究活動を推進するプログラムが,今後の大学入試にむけて重要になっていくことが予想されています。

 

国分高校SSH研究開発課題名

 霧島から世界へ サステナビリティの視座を持った科学系人材育成プログラムの研究開発

 

国分高校のSSH事業の特徴

特徴1
 経年的に,基礎訓練期(GS),探究展開期(SR,CR),総合探究期(SS)と積み上げるカリキュラムを開発することで,普通科を含む全生徒が主体的に探究活動に取り組む。
特徴2
 科学への導入として地域の課題を学習することで,自己の生き方と直結した科学観や倫理観が養われ,将来持続可能な社会の創造に主体的に貢献しようとする意欲と能力をもつ人材を育成する。
特徴3
 先端技術企業や大学,研究機関,NPO法人,海外学校等と広汎な産学公民連携を推進することにより,生徒主体の探究活動を活性化し,未来を担う人材を育成する。
特徴4
 理科と連携した科学英語教材の開発,海外交流校とのサイエンス研修,霧島ジオパークと連携した世界会議への参加等を取り入れたカリキュラム開発と実践により,グローバル人材を育成する。
特徴5
 小中高の相互交流を推進することで,地域の理数教育のレベルの向上に寄与するとともに,生徒のコミュニケーション能力や自己肯定感の向上を図る。

 

SSH学校設定科目

(1) グローカルサイエンス(GS) 1年理数科・普通科 1単位

「世界に誇る霧島学」,「GS実践講座」等を通して探究活動への内発的動機付けを図るとともに,基本的知識や研究活動の手法の習得を目的とする。

世界に誇る霧島学1  sekainihokoru2

世界に誇る霧島学 霧島ジオパーク     世界に誇る霧島学 先端企業(京セラ)

 

(2) サイエンスリサーチ(SR) 2年理数科・普通科理系  キャリアリサーチ(CR) 2年普通科文系 3単位

3年間の課題研究の探究展開期として,資質や能力,興味・関心に応じて協働的に課題研究を進める。9月に中間発表会,12月に校内課題研究発表会,1月にSSH成果発表会を実施する。


(3) サステナビリティサイエンス(SS) 3年理数科・普通科  1単位

3年間の課題研究の総合探究期として,理数科・普通科理系のSRと,普通科文系のCRを統合し,持続可能な社会について文理融合で考察し,論文をまとめ,発表する。


(4) SSH科学リテラシー 1年理数科 6単位

自然界や社会の様々な変化を科学的に理解できるように「社会と情報」,「エネルギー・技術」,「生命・環境」の各領域について横断的に学習し,主体的・協働的に学ぶ学習活動の充実を図る。

科学リテラシー2018-121302  科学リテラシー2018-121303


(5) 科学英語 1年普通科 1単位

CLILとよばれる教科学習と語学学習を統合した教育法を基に,科学と英語の学習を融合し,科学に関する知識と語学力を養い,英語での発信力を育成する。

科学英語1  科学英語2


(6) SSH発展数学 3年理数科 1単位

高大間のカリキュラムの接続を考え,大学と連携することで,大学教育との橋渡し的な内容や理工系分野の実用的な数学を探究的に学習する。

 

SSHに関する主な実施事項

(1) サイエンス研修 (1年 11月)

1年生全員がバスで別れてJAXAや大学,工業系の企業・研究所の施設・設備の見学や講義の受講,霧島ジオパークでの自然観察等を行う。

サイエンス研修1  サイエンス研修2


(2) 舞鶴フィールド研修 (理数科1年,2年 7~8月)

1年理数科は霧島ジオパークでのフィールドワーク,2年理数科は鹿児島大学での課題研修会,実験実習,1,2年理数科は種子島や屋久島,三島等での動植物採集を行う。

舞鶴フィールド1  舞鶴フィールド3


(3) 舞鶴最先端サイエンス研修 (1年選抜12名 12月)

東京大学での講義の受講や課題研究のテーマ設定講習会,筑波大学,JAXA,理化学研究所での施設・設備の見学や講義の受講,国立科学博物館での見学を行う。

舞鶴最先端1  舞鶴最先端2

舞鶴最先端3  舞鶴最先端4

平成30年度舞鶴最先端サイエンス研修の詳細記事へ


(4) 国際サイエンス研修 (2年選抜5名 2月)

マレーシアの高校や大学で,英語での課題研究の発表や交流を行う。また,動植物採集や科学施設等での研修を実施する。

 

(5) 自主ゼミ

探究活動を深めたい生徒・グループに対して,自主ゼミを開設し,実験経費や図書購入費,外部講師指導費等の支援を行う。

ア 桜蔭理工系女子育成ゼミ

女性の科学技術者を育成するための自主ゼミ。女性科学技術者の講演会の聴講や研究室訪問,女性科学技術者との共同研究を行う。

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イ 霧島ジオパークゼミ

霧島市霧島ジオパーク推進課と綿密に連携しながら,霧島ジオパークの世界ジオパーク認定を目指して,持続可能な社会の構築を踏まえた研究活動や地域貢献活動を生徒主体で行う。


(6) SSH研修会・講演会

SSH世界に羽ばたく科学技術者講演会や世界に誇る霧島学,プレゼンテーション講習会,課題研究講習会等で日本・世界で活躍している研究者・技術者の講演・講義を聴講する。

プレゼン2  プレゼンテーション講習会1


(7) SSH成果の普及

イオン隼人国分ショッピングセンターでの本校主催のサイエンスフェスタや小中学校での科学実験教室,SSH成果発表会の公開等を通して,地域の理数教育や探究のレベル向上に寄与する。

成果の普及1  成果の普及2


(8) 各種大会・発表会への支援

中四国九州理数科大会やSSH生徒研究発表大会,理数系の全国大会,学会,国際サイエンス大会(ISEF等)等への出場の支援を行う。

大会1  大会2

 

令和元年度中国青少年科学技術イノベーションコンテスト(CASTIC) 金賞 受賞

 令和元年7月21日(日)から25日(木)まで,中華人民共和国マカオ市の「マカオ大学」で開催された中国青少年科学技術イノベーションコンテスト(CASTIC)において,国分高校サイエンス部生物班が最高賞の一等賞(金賞)と二つの特別賞(マカオ大学科学技術イノベーション賞,科学特別賞)を受賞しました。

令和元年度中国青少年科学技術イノベーションコンテスト(CASTIC) の記事へ

 

平成30年SSH生徒研究発表会 文部科学大臣表彰 【最高賞】

 平成30年8月8日(水)・9日(木)に神戸市で行われた平成30年度SSH生徒研究発表会において,国分高校を代表して出場した理数科生物班の研究「幸屋火砕流から7300年立ち直れていない?~大隅諸島のエンマコガネと幸屋火砕流の関係」が,全出場校208校の頂点となる文部科学大臣表彰を受賞しました。SSH指定一年目にして最高賞を受賞したことは,快挙です。詳しくは下をクリック下さい。

平成30年SSH生徒研究発表会 文部科学大臣表彰(最高賞)の記事へ

 

アカデミックフェスティバル2018(九州大学) 最優秀賞

 平成30年12月22日(土)に九州大学で行われた アカデミックフェスティバル2018 将来の夢を切り拓く“高大連携” 「世界に羽ばたく高校生の成果発表会」において,理数科2年生生物班の研究「ヤクシマエゾゼミはなぜそこにいるのか?」が最優秀賞,化学班の研究「もみ殻を最大限に活用したバイオエタノールの生成~酸加水分解による効率の良い糖の作り方~が優秀賞を受賞しました。詳しくは下をクリック下さい。

アカデミックフェスティバル2018(九州大学) 最優秀賞の記事へ

 

SSH通信

国分高校のSSH事業の様子をご覧下さい。

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国分高校SSH事業概要図

国分高校のSSH事業の概要図です。ご覧下さい。

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平成30年度SSH事業計画

 平成30年度SSH事業計画[PDF:353KB]

 

平成30年度指定 スーパーサイエンスハイスクール研究開発実施報告書 第一年次

 国分高校の平成30年度SSH事業の研究開発実施報告書です。 ご覧下さい。

平成30年度指定SSH研究開発実施報告書_第一年次 [PDF:10MB]

 

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