公開日 2025年04月10日
皆様こんにちは。串木野高校ホームページにお越しくださいまして,ありがとうございます。
群青の海ゆく船の 帆柱高く明けの星 (校歌1番より 作詞は椋鳩十先生)
ここ串木野は,古くから漁港として栄え,日本でも有数の遠洋マグロ漁業の基地としても
知られています。また,幕末の頃,当時はまだ鎖国であった時代に,19人の薩摩藩英国留学生
が旅立った羽島があります。後に彼らの志は各分野において開花しました。
荒岩くだき炉に焼きて 輝く黄金創る里 (校歌2番より)
江戸時代,串木野は薩摩藩の金の産地の一つとして,多くの人々が集まり,その名を馳せま
した。金は薩摩藩の重要な財源となり,明治維新の原動力となりました。
朝日子空に矢をはなち 冠嶽の高き峰 (校歌3番より)
霊山冠岳は,南九州古代山岳仏教発祥の地と言われ,真言密教の地としても知られています。
その雄大で風光明媚な自然の様子は「三国名勝図会」に記されています。
本校は,昭和3年4月,串木野公民学校として開設,鹿児島県串木野家政女学校と改称し,
以来幾多の変遷を経て,昭和25年4月に鹿児島県立串木野高等学校となり,現在に至ります。
今年で創立97年目を迎えます。同窓生は1万2千名を超え,多くの先輩が国内ばかりでは
なく,広く国際社会におきましても活躍しています。
現在,本校では,生徒の卒業後の姿を見据え,3年間の教育活動を通して,「将来,地域
社会で貢献するための基礎となる人間力を高めること」,「自ら課題を見出し,他者と協働
して課題を解決できる能力を高めること」,そして「自律した人材を育成すること」を目指
しています。併せて,地域の方々のご支援に応えられるような「地域に愛される学校」を
目指します。
その具現化のために,総合的な探究の時間「串木野学」を通して,地域との連携により,
新時代へ対応できる思考力,判断力を高めるとともに,キャリア教育を推進し,多様な進路
目標の実現に対応できる特色ある教育活動を展開しているところです。
先述しましたように,地域の先人たちにならい,恵まれた自然や風土の利点を生かして,
生徒たちが海のごとく大きな志を抱き,金を製錬するかのごとく地道に学び,冠岳のごとき
堂々とした姿で,自身の殻を「突破」するために学び続けることができるよう,教職員一同
努めてまいる所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
令和7年4月
鹿児島県立串木野高等学校 校長 立森 秀行