学校長より

公開日 2022年04月19日

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1 学校紹介
本校の所在地,鹿児島県南九州市知覧町は,薩摩の小京都と呼ばれ,「武家屋敷庭園」や「特攻平和会館」など歴史的な遺産のある町で,2014年度ノーベル物理学賞を受賞した,赤﨑勇工学博士の出生地としても知られています。
春は「知覧のひなまつり」,夏は「知覧ねぷた祭」,豊玉姫神社の「水車からくり人形」などの地域行事が,例年開催されています。知覧ねぷた祭りには,本校生徒・職員,PTAや同窓会関係者も学校のねぷた山車を引き,参加しています。
また,鹿児島県がお茶の生産量日本一になりましたが,その生産地としての知覧で育った「知覧茶」が,全国的にも有名です。壮大な茶畑は,この町の特徴的な風景になっています。
このように,歴史と平和にふれることができる,自然豊かで落ち着いた環境の中に学校があります。

2 沿革 等
本校は,明治42年(1909年)に知覧村立工業徒弟学校として開校しました。今年で創立113年を迎える,県内の公立工業高校では2番目に古い歴史と伝統を誇る高校です。現在は,工業系学科(建築科・機械科・情報技術科),家庭系学科(生活科学科)の4学科を設置し,本年度は276名の生徒が学んでいます。生徒は,薩摩半島の南部地域や鹿児島市内から通学したり,一部の男子生徒は,男子寮(日新寮)で生活を送っています。卒業生は1万8千名を超え,国内外のあらゆる産業界で活躍しています。

3 教育理念 等
教育理念は,人権を尊重し,生徒の能力・適正に応じて,普通教育及び専門教育を行うことです。「校是」の「墨縄の精神」は,「自主・向学・和協」の校訓とともに受け継がれ,基礎的・基本的知識と技術,さらにその活用力を習得し,幅広い教養と豊かな人間性を培い,社会の変化に対応する技術者を育てることを目指しています。また,地域に根ざした学校として,特色ある取組を通して,生徒一人一人の個性の伸長を図り,相手を大切にし,自ら考えて,正しい判断で行動できる人を育てる学校を目指しています。

4 進路状況
令和3年度の進路状況ですが,就職・進学の割合は,就職が約7割,進学が約3割でした。特に就職に関して,県外と県内の割合が同じであったことが特徴的でした。コロナ禍の影響で,都市圏より地元を選ぶ傾向にあったようです。就職先は主に製造業,事務・サービス業,建設業,電力・設備業,自動車関連業等で,公務員にも3名合格しました。進学先は,大学,短大,専門学校,職業能力短期大学校等に合格しました。希望者は,全員が進路を決定し,卒業しました。

5 主な教育活動
教育活動の一環として,各学科で地域貢献をしており,ボランティア活動やイベント等へも積極的に参加し,地域の方から喜ばれています。
学校前の道路沿いの慰霊塔の灯籠磨きを行ったり,野球部員による朝の交通安全あいさつ運動や,全学科が協力して作成した,南九州警察署前の交通安全を呼びかけるイルミネーションボードは,大変好評をいただいているところです。
さらに,生活科学科の生徒は,知覧茶の呈茶(ていちゃ)や自作ドレスのファッションショー,小学校への出前授業等を通して,様々な資格取得や技能・技術が身につく活動に取り組んでいます。機械科では,南九州市役所や地区猟友会と連携し,箱罠を作成し,贈呈しました。今年度は,建築科が,知覧図書館内の読書スペースの製作をします。地域の要望に応えながら,生徒のスキルアップに努めています。

6 校長から
昨年度赴任し,一年間を通して感じたことは,教育活動に一生懸命に取り組む生徒が多く,明るい雰囲気であるという印象です。
赴任して以来,いつも生徒に話していることは,分野を問わず,「挑戦すること」「チャレンジ精神を持って取り組むこと」です。何も行動を起こさないより,何事にも挑戦して,成功体験を積むことができれば,自信やキャリアアップに繋がるし,例え,失敗しても,その後の学習や人生の糧に,必ずなります。その経験を通して,考え方やものの見方も変わると思います。
今後も,安心・安全な学校作り,わかりやすい授業の展開,確かな進路指導や開かれた学校作り,地元に愛される学校作りを目指し,邁進していく所存です。
本年度もよろしくお願いします。

令和4年4月 学校長 堀之内公郎