学校長より

公開日 2021年04月14日

 校長本校の所在地,鹿児島県南九州市知覧町は,薩摩の小京都と呼ばれ,「武家屋敷庭園」や「特攻平和会館」など歴史的な遺産のある町です。 春は「知覧のひなまつり」,夏は「知覧ねぷた祭」,豊玉姫神社の「水車からくり人形」などの地域行事が例年開催されています。知覧ねぷた祭りには,本校生徒・職員,PTAや同窓会関係者も学校のねぷた山車を引き,参加しています。また,鹿児島県がお茶の生産量日本一になりましたが,その生産地として,知覧で育った「知覧茶」が全国的にも有名です。壮大な茶畑は,この町の特徴的な風景になっています。このように,歴史と平和にふれることができる自然豊かで落ち着いた環境の中に学校があります。

 本校は,明治42年(1909年)に知覧村立工業徒弟学校として開校しました。今年で創立112年を迎える,県下の公立工業高校では2番目に古い歴史と伝統を誇る高校です。現在は,工業系学科(建築科・機械科・情報技術科),家庭系学科(生活科学科)の4学科を設置し,本年度は289名の生徒が学んでいます。

 教育理念は,人権を尊重し,生徒の能力・適正に応じて普通教育及び専門教育を行うことです。「校是」の「墨縄の精神」は,「自主・向学・和協」の校訓とともに受け継がれ,基礎的・基本的知識と技術,さらにその活用力を習得し,幅広い教養と豊かな人間性を培い,社会の変化に対応する技術者を育てること目指しています。また,地域に根ざした学校として,特色ある取組を通して,生徒一人一人の個性の伸長を図り,相手を大切にし,自ら考えて行動できる人を育てる学校を目指しています。

 卒業生は1万8千人を超え,国内外のあらゆる産業界で活躍しています。令和2年度は,就職で約7割,進学で約3割の生徒が進路を決定し,卒業しました。就職先は主に製造業,自動車関連業,建設業,電力・設備業等でした。また,公務員や大学・短大・職業能力短期大学校等への進学も決定しました。

 生徒は,薩摩半島の南部や鹿児島市内から通学したり,一部の生徒は男子寮で生活を送っています。各学科地域貢献をしており,女子生徒約80名はボランティア活動やイベント等へ積極的に参加し,地域の方から喜ばれています。生活科学科の女子生徒は,知覧茶の呈茶(ていちゃ)や自作ドレスのファッションショー,食物調理など様々な資格取得や技能・技術が身につく活動に取り組んでいます。

 私はこの4月に赴任して来ましたが,実は3回目の赴任になります。過去9年間の勤務経験があります。以前に比べて学科数や生徒数は減少しましたが,教育活動に一生懸命取り組む生徒が多く,明るい雰囲気であるという印象です。始業式や入学式で生徒にお願いしたことは,いろいろな分野において,「挑戦すること」,「チャレンジ精神を持って取り組むこと」でした。何も行動を起こさないより,何事にも挑戦して,成功体験を積むことができれば自信やキャリアアップに繋がるし,例え,失敗しても,その後の学習や人生の糧に必ずなります。その経験を通して,考え方やものの見方も変わると思います。

 今後も安心・安全な学校作り,わかりやすい授業の展開,確かな進路指導や開かれた学校作りを目指し,邁進していきます。よろしくお願いします。

                                            令和3年4月 学校長 堀之内 公郎