公開日 2026年04月27日
1 学校紹介
本校は鹿児島県南九州市知覧町に位置し、「薩摩の小京都」と呼ばれる風情ある町です。江戸時代の面影を色濃く残す、国の名勝にも指定された美しい知覧武家屋敷群が大きな見どころです。
一方で第二次世界大戦末期に特攻隊の出撃拠点となった歴史を持ち、知覧特攻平和会館では命の尊さと平和への願いを今に伝えています。また全国有数の生産量を誇る知覧茶の産地としても有名で、広大な茶畑の景観も魅力の一つです。更に2014年度ノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇工学博士の出生地としても知られており、春は知覧ひなまつり、夏は知覧ねぷた祭、豊玉姫神社水車からくり人形などの地域行事が開催されています。知覧ねぷた祭りには生徒・職員・PTA、同窓会関係者も本校のねぷた山車を引き、参加しています。このように歴史と平和に触れることができる自然豊かで落ち着いた環境の中に学校があります。
2 沿革 等
本校は明治42年(1909年)に知覧村立工業徒弟学校として開校しました。今年で創立117年を迎える県内の公立工業高校では2番目に古い歴史と伝統を誇る高校です。現在は工業系学科(建築科・機械科・情報技術科)、家庭系学科(生活科学科)の4学科を設置し、本年度は212名の生徒が学んでいます。ほとんどの生徒は、薩摩半島の南部地域や鹿児島市内から通学していますが、一部の男子生徒は男子寮(日新寮)で生活を送りながら通っている生徒もいます。卒業生は1万8千名を超え、国内外のあらゆる産業界で活躍しています。
3 教育理念 等
教育理念は人権を尊重し、生徒の能力・適性に応じて普通教育及び専門教育を行うことです。校是の「墨縄の精神」は「自主・向学・和協」の校訓とともに受け継がれ、基礎的・基本的知識と技術、更にその活用力を習得し、幅広い教養と豊かな人間性を培い、社会の変化に対応できる技術者を育てることを目指しています。また地域に根ざした学校として特色ある取組を通して生徒一人一人の個性の伸長を図り、相手を大切にし、主体的に考え、正しい判断で行動できる人を育てる学校を目指しています。
4 主な教育活動
教育活動の一環として各学科で地域貢献をしており、ボランティア活動やイベント等へも積極的に参加し、学校前の道路沿い慰霊塔の灯籠清掃、野球部員による朝の交通安全あいさつ運動、全学科が協力して作成した南九州警察署前の交通安全を呼びかけるイルミネーションボード、子育て支援センターや老人福祉施設、子ども食堂への施設訪問、近隣中学校へ出前授業にも出向いております。更に生活科学科では様々な資格取得に取り組みながら、知覧茶の呈茶(ていちゃ)や自作ドレスのファッションショー、小学校への出前授業等を通して身に付けた技能・技術を生かした活動に取り組んでいます。建築科では知覧武家屋敷かやぶき屋根の改修工事見学と作業、機械科では風鈴の制作と展示、有害鳥獣捕獲活動で使用する箱わなの修理をしました。情報技術科ではイルミネーションボードの修理・メンテナンス・周辺清掃、情報技術科と機械科で知覧ねぷた祭りの太鼓台改修と装飾など、地域の要望に応えながら生徒のスキルアップに努めています。昨年度の目立った結果として工業系のジュニアマイスター特別表彰に5名、ゴールドに2名、生活科学科では家庭クラブが県家庭クラブ研究発表大会で全ての賞(最優秀賞、クラブ員賞、県教育委員会賞)を受賞、全国高等学校家庭科技術検定三冠王(検定試験1級に3つ合格した生徒)が9人、四冠王(検定試験1級に4つ合格した生徒)が6人でした。部活動では機械工作部(溶接部門)が県大会団体3位入賞、吹奏楽部は県吹奏楽コンクールで川辺高校と合同演奏し金賞受賞、書道部は高校書道展と高校揮毫大会で高文連賞を受賞し、県代表10名の中の1人として九州大会に参加することになりました。野球部は他校との合同チームでMBC旗争奪1年生大会に出場しベスト16入り、ソフトボール部は県総体で準優勝し九州大会に出場しました。
5 校長から
私は生徒・職員が明るく元気に楽しく過ごせる、安心・安全で地域に信頼される学校を目指しております。生徒はコツコツと確実に学力や生きる力を身に付けられる。職員は教鞭を執る中で、称賛し、励まし、対話し、生徒の学ぶ様子を見届ける。その中で私達は小さなことであっても褒めて、能力を伸ばす発達支持的な支援をし、生徒が卒業してから「薩南工業高校で自分はこういうことを学んだんだ!」と後で振り返って思えるような日々の支援を行って参ります。これからも宜しくお願いいたします。
令和8年4月 校長 中村 聡志








