校長あいさつ

公開日 2020年04月01日

 徳之島高校のウェブサイトを御閲覧いただき,ありがとうございます。
 本校は今年で創立15年目を迎える新設校ですが,その背景には昭和25年創立の徳之島高校と昭和21年創立の徳之島農業高校の流れを引き継いでいます。両校の使命であった,「島の宝である生徒たちを,徳之島の,鹿児島の,そして日本の将来を支える人材へ育てること」を,本校がしっかりと継承発展すべく,様々な教育活動に取り組んでいます。
 私は徳之島高校での生徒,職員の生活を、チャレンジに溢れた日々にして欲しいと願っています。勉強や部活動その他の活動で、安易にこれまでの経験を基準にせず、チャレンジし続けて欲しいのです。チャレンジは成功するとは限りません。むしろ確率的には失敗の可能性の方が大きいでしょう。しかし、失敗したらその原因を探り、改善点を意識し再チャレンジすれば良い。失敗は価値の無いものではなく,成功のもとなのです。失敗の中に成功のヒントが埋もれているのです。しかし、なんとなく曖昧な挑戦を繰り返し失敗を続けると、そのうちに挑戦を続ける意欲を無くします。明確な意図を持ったチャレンジと事後の冷静な分析,そして改善を加えての再チャレンジ、即ちPDCAをしっかりと回していく事が重要なのです。
 若者がチャレンジを避け、既存の安寧にうまく収まることだけを考え、前例踏襲主義に陥るようになると、その集団、組織、社会、国家は確実に衰退します。環境の変化に適応できないからです。高度情報化、国際化、少子高齢化、また都市一極集中と地域の過疎化の激烈な進展は、我々を取り巻く環境の激烈な変化と言えるでしょう。これからの社会は、解答が容易には見つからない課題が溢れる世の中になることが、まず間違い無いと言われています。今般の新型コロナウィルス感染拡大には、臨時休校や様々な学校行事の中止、変更など、我々の生活にも直接影響のある大きな社会事象となっています。疫病の蔓延自体は人類が古代より何度も経験してきた事象ですが、交通機関の比類無き発達によるグローバル化の著しい進展により、人類はまさに初めて経験する、解決方法が未知である課題のまっただ中にいます。人類の課題解決能力が試されていると言えるでしょう。
 課題が山積する中、課題解決のためのビジョンを描き、ソリューションを提案し実行しその効果を確認してゆく。これには労苦を伴いますが、人類はこれに意欲的に取り組み文明を維持発展させてきました。私たちは皆さんに、労苦を厭わず課題に果敢に挑戦し、そしてその中に楽しさや生きがいを見出してゆける人生を歩んでほしいと願っています。そのような人生を築いてゆくための基礎を、徳之島高校で培ってほしいと願っています。
 本校は今年度も「文武両道」のステージで,「探究的視点」と「チャレンジ精神」の育成を基礎に置き,師弟同行で日々邁進していきます。

令和2年4月1日
鹿児島県立徳之島高等学校 校長 立石 賢二