校長あいさつ

公開日 2023年04月01日

 徳之島高校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。   

 本校は今年で創立19年目のまだまだ若い学校で、島内に2校あった県立高校(徳之島農業高校・徳之島高校)の流れを引き継いで、平成18年に誕生しました。
 前身である両校の使命であった、「島の宝である生徒たちを、徳之島の、鹿児島の、そして日本の将来を支える人材へ育てること」を本校がしっかりと継承・発展すべく、様々な教育活動に取り組んでいます。 
 現在、そしてこれからの社会は、先の見えない、まさに「激動の社会」です。
 そのような揺れ動く時代を生き抜く人を育てるため、校訓に掲げる「三つの精神(敬愛・向学・共生)」を生徒ひとりひとりの心に育んでいきたいと考えています。
 その具現化策として、生徒ひとりひとりが自らの身の回りをよく観察し、地域の魅力や課題を発見し、それらに対して、自ら仮説を立て、調査・研究を進め、その成果を人に伝えるという「探究活動」の取り組みを、今後も引き続き繰り広げ、さらに深化させて行きます。

 この探究活動の成果は、必ずや進学や就職に大いに役に立つことでしょう。そして、高校卒業時点での進路選択だけではなく、その後の長い人生においても、必ず大きな糧となり、豊かな実りをもたらすはずです。

 つまり、身の回りにある課題を見つけ、それらと向き合い、「なぜそうなっているのか」・「どうすればそのことをもっと深く理解できるか」・「どうすればそれを周りの人たちと共有できるか」・「そうして集った人たちそれぞれの強みをどのように活かして行けば解決に近づけるか」・・・と、繰り返し考え、導いた方法をみんなで力を合わせて実行するという経験を通して、しっかりした根拠に基づく自分の考えを持ち、自分の考えを大切にしつつも、人の考えも大切にできる、ひいては、自分自身はもちろん、周りのすべての人々を尊重し、敬うことのできる、心豊かな人に一歩ずつ近づいていくことができるはずです。

 「自分を大切に」と同時に、
 「人を大切に」・・・そんな人を育てる・・・それが徳之島高校の目標です。

 「島の宝」であり、「日本の宝」であり、「人類の宝」である子どもたち一人一人が持っている、自分にしかない光り輝く可能性を、徳之島高校では職員一丸となって育ててまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

                               令和6年 4月1日

                                校 長 上田 勇一

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